■使い方はキホン自由! オススメの使用方はやっぱ燃費計測か
前述したようにトリップメーターはユーザーが好きなタイミングでリセットできるため、“このように使ってください”というような明確なルールは存在していない。
そのため、月の初めにリセットして毎月どのくらい走行しているのかをチェックしてもいいし、目的地までの距離を測定し、到着までにかかった時間と照らし合わせて平均移動速度を求めるために使うというのも面白いかもしれない(もっとも最近の車両は平均時速も表示してくれるものも多いが)。
ただ、やはり最も多いトリップメーターの使い方と言えば、給油時にリセットして、どのくらいの燃費で走行できたかをチェックすることだろう。クルマにはカタログ燃費というものがあるが、これはあくまで目安であり、実際は走行するルートや速度、乗車人数や荷物の有無などで大きく変わってきてしまう。
そこで、日常的にトリップメーターをリセットして燃費をチェックしておけば、感覚的に自分の愛車が満タンでどのくらいの距離を走れるのかを掴むことができる。
そうすれば、“給油は明日でいいかな”や、“明日はちょっと遠出するから今日のうちに給油しておくか”といった判断をつけやすくすることができるのだ。
最近の車両には燃費計もメーター上に表示される車種が増えているが、自分が普段乗っていて走れる距離や燃費を把握しておくことに越したことはないだろう。
トリップメーターを使用して燃費を計算するという、この使い方はメーカー側でもある程度想定しているようで、車両によっては給油したタイミングで自動的にトリップメーターをリセットする機能を有しているものもあるほどなのである。
■いまならもっと増やせるけど……2つで十分
また、AとBの使い分けについては、Aは燃費や区間距離などを測定するのに使用し、Bはエンジンオイル交換をしたタイミングでリセットするようにすれば、“あれ? いつエンジンオイル交換したっけ?”というときもスムーズに距離を確認することができる。
ただし、デジタル式になりたての古い車両では、トリップメーターが999.9kmまでしかカウントできないものもあるため、注意が必要だ。
現在ではオドメーターとトリップメーターだけでなく、メーター全体が液晶となっている車種も珍しくなくなってきているが、未だに伝統的に存在しているトリップAとトリップB。
技術的にはもっと増やすことも難しいことではないだろうが、2つくらいがちょうどいいというのがメーカー側の判断なのだろう。そんなトリップメーターを活かすも活かさないのもユーザーに委ねられているのである。
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