2021年12月に生産終了したはずなのにオデッセイがまだ買えるという噂は本当か? オデッセイの代わりに海外版エリシオンの日本発売はあるか?

■中国版エリシオンが日本で「オデッセイ」として販売する可能性

東風本田汽車が販売しているエリシオン
東風本田汽車が販売しているエリシオン

 こうなるとホンダがラグジュアリーミニバンを復活させる場合、オデッセイではなくエリシオンという手もある。現にエリシオンは中国で販売を継続しているので、これをベースにした日本市場向けが登場する可能性もある。

 この中国版エリシオンは、東風汽車とホンダの合弁会社である東風本田汽車が販売しているもので、2021年12月にマイナーチェンジし、日本版オデッセイとよく似た六角形グリルを採用。

 ボディサイズは、日本版オデッセイが全長4855×全幅1820×全高1695mm、ホイールベース2900mm、それに対し、中国版エリシオンは全長4940×全幅1845×全高1710mm、ホイールベースが2900mm。ボディサイズが大きすぎるという懸念があるが、現行アルファードが全長4945~4950×全幅1850×全高1935~1950mm、ホイールベースが3000mmということを考えると、それほどでもない。

 旧知のホンダ幹部によると「復活するとすればエリシオンではなくオデッセイのネーミングのほうが有力だ」と断言する。エリシオンは成功体験がなく、オデッセイは初代モデルのように爆発的なヒットを実現し、ネームバリューが確立しているからである。

 ただ現時点でのマーケットニーズはトヨタのアルファード/ヴェルファイアのように背の高いボックス型のラグジュアリーミニバンのほうが明らかに存在価値はある。

 ホンダにとってはトヨタと同じようにしてボックス型のエリシオンを復活させるとすれば、2023年5月頃に登場予定の新型アルファードとぶつかることになり、成功の確率は低くなってしまう恐れがある。

 そこで構想として浮かび上がってきそうなのが「ボックス型に近い仕立ての中国版エリシオンに、オデッセイのネーミングを付ける」ことだ。

 もう一つの課題はパワーユニットである。オデッセイとステップワゴンはメインが同じ2リッターターボハイブリッドであり、マーケットニーズがダブっている。従来のようにガソリンNAの2リッターと2.4リッターハイブリッドで分けるわけにはいかない。

 いずれガソリンNAは廃止となる運命にあるからだ。理想的にはトヨタのように2.5リッターハイブリッドや2.4ターボハイブリッドでミディアムクラスとのコンセプト分けを明確にすれば定着の確率はぐんと高くなる。

 しかしながらオデッセイはステップワゴンのように2リッターで対応しないと生産や販売コストは合わないことになる。技術的には3.5リッターハイブリッドを持っているがコスト高で売り物にならないということになる。

 今回ホンダ関係者に取材してみてわかったのは、オデッセイの廃止を惜しむ声が多く、ホンダ関係者の間でも次期オデッセイを考えている、ということがわかった。アルファード一強の時代が変わる日が来るかもしれない……。

■証言:首都圏ホンダカーズ店営業関係者

アルファード並みのオラオラ顔で日本でも人気が出そうだ
アルファード並みのオラオラ顔で日本でも人気が出そうだ

「現行新型ステップワゴンはサイズアップし、ハイクオリティな造り、使い勝手の向上、2リッターハイブリッドを中心としたパワーユニットの性能向上などで、オデッセイの穴をカバーしている。

 最上級グレードの「プレミアムライン」がその役割を担って設定されたが、実際はスパーダ全体が好調に売れ、歴代オデッセイからの代替えが目立っている。

 ただ正直言わせてもらえば、このステップワゴンプレミアムラインをオデッセイの代わりをするのは厳しい。

 ホンダ関係者の間では、近い将来にはオデッセイが復活するとの噂が流れており、これには大いに期待している。

 エリシオン復活との情報もあるが、オデッセイのほうがネームバリューもあり、成功の確率が高い。エリシオンは全くの売れ行き不振で止めてしまったので、印象はよくない。エリシオンのようなボックス型で「新型オデッセイ」のネーミングをつけて売り出すのが順当だろう」。

【画像ギャラリー】シン・オデッセイ登場か!? 惜しまれつつ生産終了したホンダ オデッセイと中国専売ミニバン・ホンダ エリシオン(15枚)画像ギャラリー

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