商用車なら成立する可能性あり
実は、すでに神奈川県の川崎市をはじめとする複数のゴミ収集車でバッテリー交換式EVが活躍しています。川崎市のゴミ収集車は、日産のトラック「アトラス」に容量40kWhのバッテリーを搭載して交換式EVに仕立てています。航続距離は50km程度ですが、専用のバッテリー交換ステーションで電池パックを約3分で充電済みのバッテリーに交換可能です。
このように、ゴミ収集車や定期バス、走行ルートの決まったトラックのような商用車は、決まった経路や範囲を走ることが多いので、バッテリー交換ステーションの設置場所が決めやすく、交換バッテリーの数量も推定しやすいので、車両が大きくても航続距離が短くても、バッテリー交換式の採用が可能。ただし、事業として成立するためには、車両価格と交換費用がユーザーにとってリーズナブルであり、さらにメーカーとして収益が得られるビジネスモデルが必要です。
CJPTがバッテリーの規格化を推進して、安価なバッテリー交換式商用EVを数多くユーザーに提供できれば、商用のバッテリー交換式EVがカーボンニュートラルに向けた一つの解になるかもしれません。
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充電時間が大幅に短縮できるバッテリー交換式EVは、乗用車ではなかなか難しいものの、走行経路や走行範囲が限定される商用車であれば、不可能ではないと思われます。CJPTによる試みは、バッテリーEVの新しいビジネスモデルへの挑戦であり、期待したいですね。
【画像ギャラリー】バッテリーEVが電池交換式に!?? トヨタ主導の「CJPT」とヤマト運輸が、商用バッテリー交換式EVの開発を発表!!(12枚)画像ギャラリー
コメント
コメントの使い方交換式にするなら水素でいいのでは?セルを定期配達してもらうモデルプランは米で既にありますし。
BEVは同じところを必ず周回するバスに最適だと思うので、そちらではどんどん置き換えていいですし消えることも無いと思いますが
終着点ではなくあくまでSDGs黎明期である現代の一時しのぎ手段ですよ。発電も蓄電も送電も地球環境に問題だらけなのですから。