■気になる現状、そしてe-POWERでの復活の可能性
IDxを実現するような小型のFRプラットフォームは横展開がし難い。コストを考えればIDxを市販化するのが難しいというのは合点がいく。
だがここにきて少しの望みを持たせる情報が入ってきている。それがe-POWERの活用だ。ノートやセレナに使用されるe-POWERだが、実はこのパワーユニットは無限の可能性を秘めている。
e-POWERを使えばFFプラットフォームでもFRが成立するというのだ。それが横置き発電用エンジンと制御システムをフロントに設置し、後席下にモーターを配置するというもの。
フロントのエンジンは発電用であり、駆動はリアにあるモーター駆動になる。まさに次世代のFRといえる構成だ。
とはいえモーター自体に200ps/35kgmクラスのパワーも必要になる。これはノートe-POWERの95ps/25.9kgmのモーターと比較するとかなりのハイスペック。
発電用エンジンの性能アップも必須で、ノートe-POWERの1.2L直3では足らず、アトキンソンサイクルの2L直4が必要になりそうだ。
ガソリン3L~3.5Lクラスの動力性能、そしてe-POWERならではの燃費もいいFRスポーツカーのパッケージングが成立するという。
ただこのe-POWERスポーツはまだ可能性の段階。結論を言えば現時点ではシルビアが復活する可能性は極めて低いことに違いない。
ましてや多くのファンが望む2LターボのコンパクトFRは現時点では一切の情報がなく、実現したとしても2~3年という近い将来ではないだろう。
新たな「シルビア級」スポーツカーの登場、それを待っているファンが大勢いることは間違いないのだが。
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