「こ、これが次世代MINIか!??」 国内輸入車No.1 EVブランドの未来へいざ出陣!!

MINIの伝統を守りつつ最先端技術をたくさん盛り込んでいる!

シンプルなMINIらしいデザインと最先端のデジタル技術が組み合わされたインテリア
シンプルなMINIらしいデザインと最先端のデジタル技術が組み合わされたインテリア

 エクステリア以上に驚きにあふれているのが、インテリアだ。柔らかな曲線と素材で室内を覆うことで、ティータイムを楽しむ英国住居のリビングを彷彿とさせる。シート柄もアーティステックな仕上がりだが、ちょっとオールディーズで懐かしさもある。まるで古き良き英国文化も息づいているようだ。

 コクピットデザインは、センターディスプレイを中心としたデジタルな構成だが、そのシンプルさは同時にクラシックMINIの世界観にも繋がるもの。ステアリングとシフトレバー、中央に配置された丸型メーターとトグルスイッチだけというのは、クラシックMINIの中でも特に初期型に近く、そのシンプルイズベストな設計思想に敬意を払ったものなのだ。

 そのシンプルな構成で現代車の利便性を実現すべく、デジタル技術が活用される。操作機能を、中央の丸型ディスプレイとトグル、ステアリングスイッチに集約。マルチなセンターディスプレイは、自動車メーカーとしては世界初の有機ELディスプレイを採用し、高画質と鮮明な表現を可能に。

 このディスプレイは、量産車にも採用される見込みで、そのオペレーションシステムには、Android系ソフトウェアが使われ、デジタル機能の拡張性も期待できる。ユニークなのは、ダッシュボード全体も表示エリアとして使うこと。これは走行機能というよりも、デジタル技術による内装の表現が行われているようだ。

 またアンビエントライトの要素も、車内の内装に投影される映像のライトショーで表現されるので、ちょっとテーマパークぽさもある。また開錠時には、フロントグリルにユニオンジャック柄が表示され、グリル周りも点灯。アクセントとして、ヘッドライトのウィンカー機能が付いているのは、相棒感やペット感を高めてくれる愛らしい機能だ。

2030年以降電動化ブランドになるMINIの提案とは

 個性が光るMINIコンセプトエースマンだが、現行型MINIでも取り組み始めた持続可能な取り組みをもう一歩推し進めている。内外装のクロームパーツの廃止。さらに内装では、英国車が得意としてきた心地よいレザーによるアイテムも排除されている。触感や快適性を保つべく、内装の素材も厳選。

 ステアリングには、ラミネート加工されたベルベットベロア素材を使い、心地よい触感を維持。シートの座面は、フラット・ニットとベルベットベロア、ワッフル織りの布地を使用。ダッシュボードやドアトリムには、再生ポリエステル製ニット織物を使っている。サスティナブルを求められる時代の対応ともいえるが、それは同時に新たな武器にもなるといわんばかりの提案は、ファッション力の高いMINIらしいメッセージだ。

 MINIも2030年以降に電動化ブランドへのシフトを表明しており、開発が公表された第5世代のMINI第一弾となる3ドアハッチバックは、エンジン車と電動車が共存する最後のMINIとなる可能性が高い。それはクラシックMINIと現代MINIのクロスオーバーともいえよう。

 しかし、最新作となり、新たな仲間となる「MINIエースマン」は、MINIを愛する人の生活を楽しくする存在であることは、さまざまなアイデアが盛り込まれた新たなデザインと機能からも明白だ。まだまだMINIワールドは広がりを見せるだけでなく、電動化などの最新技術を武器にどんどん面白くなる。そんなメッセージが込められているように思える。

 そういえば、2021年6月に発表されたMINIのコンセプトカーには、ミニバンらいくな「MINIヴィジョン アーバノート」なんてのもあった。まずはMINIのEV専用車初となるエースマンがどんな市販車へと昇華されるのか、それが楽しみだ。

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