交差点の手前などでときどきみかけるシマシマ地帯。いわゆるゼブラゾーンと呼ばれる部分だが、あれにはいったいどんな意味があるのだろうか。あの上を走ることは問題ないのだろうか。
さらに、道路に描かれたゼブラ柄を調べてみると、使う場所や用途によってさまざまなパターンがあることも分かってきた。そこで今回は、そういった路上のシマシマを整理して、どんな目的で使われているのかを解説しよう!
文/齊藤優太、写真/AdobeStock、ベストカーWeb編集部
■そもそもゼブラゾーンとは何なのか?
一般的に「ゼブラゾーン」と呼ばれている道路標示は「導流帯」のことを指している場合が多い。右折レーンや合流部分など、「車両の安全かつ円滑な走行を誘導する必要がある場所」に描かれるものだ。
しかし、ひと言でゼブラゾーンと言っても、「導流帯」だけでなく、「立入り禁止部分」や「右左折の方法」の道路標示もゼブラ柄だ。ゼブラ柄の道路標示を分類してみると、以下の5つのタイプに分けられる。
・導流帯
・安全地帯または路上障害物に接近
・停止禁止部分
・立入り禁止部分
・右左折の方法
■ゼブラ柄の道路標示の意味や目的
これら5つのゼブラ柄について、それぞれ解説しよう。ここでは、警察庁が公表している「交通規制基準」を参考にそれぞれの意味や設置場所などを紹介する。
■その1:導流帯
導流帯は、車両が安全で円滑に走行できるよう誘導するために設置されている。導流帯が設置されている場所は、渋滞や事故が発生する恐れがある道路、車線数が減少する場所や安全・円滑な走行を誘導する必要があると認められる道路などだ。
また、中央線を挟むようにして導流帯を設置している場合もある。警察庁の資料によると、車道中央部に導流帯を設置する場合は、道路の中央を明確にするため道路標示「追越しのための右側部分はみ出し通行禁止」または「中央線」(実線のものに限る)を設置するとしている。
導流帯は、円滑な走行を誘導するために設置されているため、ここを走行しても違反にはならない。しかし違反ではないからといって、ゼブラゾーンを走ることは推奨しない。
たとえば右折レーンの手前に導流帯がある場合。導流帯の上を走って右折しようとすると、導流帯の形状にしたがって走行してきた車両と接触事故を起こす可能性がある。導流帯がある場所ではそれをまたがず、導流帯にしたがって走行するほうが安全だといえる。
コメント
コメントの使い方この記事の内容は誤解を生む表現ですが、場合によっては導流帯を踏んだ方がよいこともあります。
右折レーン前の導流帯では、踏んだ車よりも避けた車の方が、事故時の過失割合は高いです。
ググれば出てくる保険会社の記事にも書いてあることです。
事故を助長し、読者の損失になるような記事はやめてください。
ベストカーさん、炎上記事はやめましょう。お願いします!
素人記事かよ。
警察も導流帯の通行を推奨してるぞ。
導流帯は多くの現実状況において、活用した方が円滑な交通に役立ちます。推奨じゃないから状況に関わらず走っちゃダメ、と思考停止に陥るのは避けたいものです。
自らも活用して欲しいですが強要はしません。しかし最低限、他車が活用することを前提とした運転はして欲しいです。
導流帯は走らない[だろう運転]で確認怠るのはもってのほかです。ほとんどの他車も貴方同様、ズルではなく円滑交通のために行動しています。