■日産アリアとほぼ同じサイズ感
展示車の「Pro Launch Edition」のボディサイズは全長4585×全幅1850×全高1640mm、ホイールベースは2770mm。同じVWのSUVであるティグアンの上級グレード4520×1860×1675/2675mmと比べて、車体は65mm、ホイールベースは95mm長く、全幅が35mm狭いことになります。
日本車でいうと、日産アリアに近いサイズとなります。アリアは全長4595×全幅1850×全高1655mm、ホイールベースは2775mmですから、アリアと比べるとID.4は全長が10mm短く、全幅が同じ、全高が15mm低く、ホイールベースは5mm短いサイズです。
■航続距離561㎞仕様と388㎞仕様の2グレード発売
最大出力は150kW/204psを4621~8000rpmで、最大トルクは310Nm/31.6kgmを0~4621rpmで発生。バッテリー容量(総電力量)は77.0kWh、一充電あたりの航続距離(WLTCモード)は561km、交流電力量消費率(WLTCモード)は153Wh/kmとなっています。
電気料金が1kWhあたり35.1円(東京電力の「平均モデルの電力料金(2022年10月分)」より)とすると、展示車の電費は約5.4円/kmとなり、ガソリン1リットルの値段と同等の170円の電気代では、約31.5km走れるということになります。
パワーユニットはリア1モーターの後輪駆動ですが、本国やアメリカなどの市場ではデュアルモーター、四輪駆動のモデルも投入されています。
展示車の「Pro Launch Edition」に加え、一充電走行距離(WLTCモード)が388km、最高出力170ps/最大トルク310Nmの「Lite Launch Edition」も同時に発表される予定となっており、日本市場ではまず2グレード展開から始まる予定となっています。
ドライビングフィールについての広報担当者からのコメントは、「EV独特の急速なトルクの立ち上がりを抑え、内燃機関車からの乗り換えでも違和感を感じないようにチューニングしており、ファントゥドライブを感じさせるよう工夫されたものになっている」、とのことでした。
ID.4はドイツ、アメリカ、中国で製造されていますが、日本市場に投入されるクルマはドイツ生まれのものになるそうです。
ドイツ・アメリカモデルと日本モデルとはバッテリーなどのスペックの違いはありますが、ドイツではLaunch Edition Proと同じ77kWhバッテリー搭載の Proグレードが46,335ユーロ(約658万円)から、アメリカでは42,495ドル(約618万円)からとなっています。
日本での発表のタイミングはそれほど遠くない、2022年内の発表を予定しているとのこと。気になるお値段は、700万円台から800万円台にかけての価格が予想されますが、スペックの近いテスラなどの競合車種と大きく変わらないものとなると見られます。
2050年までにCO2排出量実質ゼロを目指す、フォルクスワーゲンの将来を背負うといっても過言ではないID.4。そのクルマのハンドルを実際に握り、フォルクスワーゲンの世界戦略車の走りの良さを確かめることができる日を、期待して待ちましょう。
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