いまや本誌「ベストカー」名物企画となった「よってたかって」。気になるニューモデルをベストカー編集部員たちが自分の言葉で評価してみようという企画。けっこう人気です。
さて今回の試乗車は、2009年の撤退以来、再度の日本上陸を果たしたヒュンダイあらためヒョンデのEV SUV・IONIQ5(アイオニック5)。
正直馴染みが薄く、またどうしてもさまざまな「バイアス」がかからざるを得ない韓国車とあって、「ホントのところはどうなのよ!?」と思っている読者も多いことだろう。
ならばチェックするしかないでしょ! ということで、最新EV「アイオニック5」をよってたかって評価!!
※本稿は2022年9月のものです
文/渡辺陽一郎、片岡英明、ベストカー編集部、写真/ベストカー編集部、撮影/平野 学
初出:『ベストカー』2022年10月10日号
■ヒョンデ渾身の最新EVをどう見るか?
2022年7月からデリバリーが始まったアイオニック5。
グレードは、後輪駆動(RR)の「標準車」「Voyage」「Lounge」と、4WDの「Lounge AWD」の4つ。価格は479万~589万円となっている。
●ヒョンデ IONIQ5(AWD)主要諸元
・全長:4635mm
・全幅:1890mm
・全高:1645mm
・ホイールベース:3000mm
・車両重量:2100kg
・最小回転半径:5.99m
・最低地上高:160mm
・モーター出力:305ps/2800~8600rpm
・モータートルク:61.7kgm/0~4000rpm
・総電力量:72.6kWh
・サスペンション:F)ストラット、R)マルチリンク
・タイヤサイズ:255/45R20
・一充電走行距離(WLTCモード):577km
・価格(税込):589万円
■編集長イイジマはこう見た!!
走りはですね、ヤバいです。なにがヤバいって加速が。
試乗したのは最上級グレードの「ラウンジAWD」ですが、61.7kgmのトルクが0回転から発生するわけで、踏み込むと一瞬、顔がひきつるほど速いです。
これは使いやすいドライブモードセレクターで「SPORT」を選んでも「NORMAL」を選んでも変わりません。ヤバいです。
ボディもしっかりしてますね。乗り心地もいいです。20年ほど前に大宇の初代マティスに乗った時は、その完成度を微笑ましく感じていたのですが、マジで日本車を凌駕しかねない仕上がりになっていて驚きました。韓国、おそるべし!
じゃ、気になることはないのかといえば、多少ありまして、それがハンドルの重さ。例えばSPORTモードなら45km/h付近を境に、低速域での軽さがウソのように重くなります。
どうも速度域に応じてステアリングのアシスト量が変わるようなんですが、もうちょっと高い速度域で重くなってほしいかな、と。じゃないと、街乗りでも腕が疲れそうです。
とはいえ全体の完成度はとても高いと思います。で、お値段見ると589万円。補助金が出るとはいえ絶対的に凄く安いわけでもないですが、買っちゃうのもアリじゃないでしょうか。内装も未来的で雰囲気いいですしね。韓国、おそるべし!
●編集長イイジマの評価
・パワー感:★★★★★
・乗り心地:★★★★☆
・お買い得度:★★★☆☆
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