ホントに「軽さは正義」なのか!? ライトウェイトの功罪を探る

ヘビー級はどのクルマが一番?

ホントに「軽さは正義」なのか!? ライトウェイトの功罪を探る
国産重量級チャンピオンはトヨタのグランエース。2019年に発売されたフルサイズワゴンが、全幅1.97m、全長5.3mという圧倒的なサイズとともに見事1位に輝いた

 最後は国産普通車のなかからどのクルマが重いのかを確認してみた。以下がそのトップ3だ。

 3位は国産高級SUVの代表格とも言えるレクサス LXの3代目。LX570とも呼ばれるこのクルマは、5.7リッターエンジンを積む4WDで、その重さは2680kg。2トンどころか3トンまで手が届きそうな勢いだ。

 重量級の第2位には、トヨタのランドクルーザーがランクイン。数あるランドクルーザーシリーズのなかでも、2007年登場の200系は4.6リッター自然吸気エンジンを積み、フレームはランドクルーザー伝統の強固なラダー式。こうした組み合わせにより2705kgを記録するモデル(GX)もあった。

 そして栄えある重量級横綱の地位に昇りつめたのがトヨタの8人乗りミニバンのグランエースだ。エンジンはターボチャージャー付き2.8リッター、オーソドックスな後輪駆動車ながら、構造が複雑なため重くなりやすい4WD車を抑えて堂々のトップを獲得。気になる重量は圧巻の2770kg。文句なしの1位を獲得した。

 期せずして重量級トップ3はトヨタ系モデルが独占した。これは同社がミニバンやSUVモデルに強く、剛性を重視したクルマ作りの現れとも言える。

 クルマの購入時にカテゴリーや車種を考慮することはあっても、重量を気にする人はあまり多くはないだろう。だが、走る・曲がる・止まるなど、クルマのあらゆる動きに影響する車重については、もう少し真剣に考えてみてもいいかもしれない。

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