■押さえておきたいEV導入&運用7か条
例えば東京─大阪間の距離を日常的に往復するようなクルマの使用頻度が高い人や、充電なんぞに30分も待てるか!! という方を除けば、ガソリン車からEVに乗り換えても案外問題ないハズだ。充電待ちも「そんなものだ」という割り切りが重要で、その時間をリフレッシュに使えれば30分なんて案外あっという間だったりする。
コストパフォーマンスではまだまだ内燃機関車にはかなわないが、EVならではの走行性能や快適性は魅力的。食わず嫌いせずガソリン車と比べたら、クルマ選びがさらに楽しくなるハズだ。
●50kW急速充電30分で走行可能な距離は約120km
検証の結果、今一般的な50kW急速充電で充電できたバッテリー量は22kWh程度で、理論値の9割程度。6km/kWhで換算すると約120kmとなる。
90kW急速充電の検証の際、30分で28kWhしか入らないことがあった。バッテリーの温度や残量、EVと充電器の相性でも充電量は変化するので注意しよう。
●自身のクルマの使い方を見直してみよう!!
まずは自分が1カ月で何キロ走るのか、一度の遠出で何キロ走るのか見直してみよう。自宅に普通充電器がなくても、例えば1カ月の走行距離が500km程度であれば、ディーラーなどでの急速充電は2回で済む*ので、待ち時間を上手く使えるならEV所有はさほど問題がないだろう(*ディーラーで、自分の後ろに充電待ち車両がない場合)。
●急速充電器が混むのは休日前夜と土・日・祝日
急速充電器が混むのは休日前夜(金曜日)や土日祝日となるので、そこを避ければ充電難民になる可能性は減らせるだろう。急速充電器に先客がいる場合、あと何分で充電が終わるのかは急速充電器のモニターでチェックできるので、バッテリー残量と待ち時間で移動するか待つかを決めたらいい。
●航続可能距離の「50%」の距離が実は大切!!
実航続距離の「50%」の数字が重要。片道が航続距離の50%以内なら充電なしで往復が可能だ。JC08モードでの航続距離なら約0.7倍、WLTCモードなら約0.9倍を実航続距離の目安としてみよう。前回検証で使用したアリアなら片道210km、用心して片道200kmなら充電なしで往復できることになる。
●車載ナビやアプリを使って急速充電の空情報を把握
車載ナビ(EVによっては対応していないものもあり)やスマホアプリを使えば現在の空き状況を確認できる急速充電器もある。「EV smart」は自車周辺や目的地近くの急速充電器を調べるのに便利だし、「高速道路なび」は高速道路上のすべてのSA・PAの急速充電空き情報が一目でわかって超便利だ。
●EV購入前に自宅や実家の周辺の急速充電器を確認
EV購入前に調べる人が意外と少なく、盲点なのがコチラ。自宅近くやよく行く目的地(例えば実家など)の周辺に急速充電器があるかを確認しておこう。急速充電器までの距離のほか、周辺に何件あるか、営業時間はどのくらいか、充電速度はどのくらいかを調べ、問題ないか確認するのが大事だ。
●家庭用普通充電器は「200V・15Aタイプ」が安い!!
家庭用充電器は、3kWタイプが設置費用が安く(約8万~10万円)一般的。6kWタイプは30万円ほどの設置費用がかかる。
カタログには0-100%の満充電の時間がかかれているが、実際は残バッテリー量が3~4割になったら充電するハズなので、カタログの6~7割の時間で済む。安心してほしい。
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