ベテランでも意外に迷う? まさかの事態に陥ることも!?  ガソリンにまつわる知識3選

■給油口の左右位置はここで見分けられる!

 いざ、セルフスタンドに行った時に迷うのが、愛車の給油口の位置が右なのか左なのかということ。愛車が1台ならともかく、仕事などで複数台のクルマに乗っていると迷ってしまうことが多々ある。

 また、セルフ給油にまだ慣れていない初心者や、カーシェアやレンタカー利用者の場合、給油口が車体の左右どちらにあるかで慌ててしまうことがあるかもしれない。フルサービスのガソリンスタンドなら、スタッフが給油口の位置を瞬時に見極めて誘導してくれるが、セルフだとそうはいかない。そんなとき、どうするべきか。

 チェックするのは燃料計の給油機を示したアイコンの横にある「▲」だ。このアイコンの向きが給油口の位置を表している。年式の古い車種では、このマークがない場合もあるので、初めて乗るクルマの場合は、事前に位置を確認しておくといい。

たとえばこのクルマなら右! 給油機アイコンの真横の三角が向いている側に給油口があるのだ
たとえばこのクルマなら右! 給油機アイコンの真横の三角が向いている側に給油口があるのだ

■燃料警告灯が点灯しても焦るべからず!

 それから、ガソリン関連で気をつけたい問題がガス欠である。クルマには燃料残量警告灯が備わっており、これが点灯することで「燃料の残量が心許ないですよ」と知らせてくれる。これに気づかないまま運転を続けるとガス欠でクルマが停止してしまう。

「もうすこし、もうすこしだけ……」などと粘っていると、点灯してしまいがち。怖い思いをする前に余裕の給油が大切だ!
「もうすこし、もうすこしだけ……」などと粘っていると、点灯してしまいがち。怖い思いをする前に余裕の給油が大切だ!

 燃料残量警告灯が点灯したあとに走れる距離はおおむね50km程度と言われているが、最近は燃料タンクに残っているガソリン(または軽油)をもとに航続可能距離を表示するクルマもある。

 しかし、これはあくまで概算で正確な距離を示すものではない。航続距離は車種によっても違うし、エアコンの使用や乗員人数、速度や傾斜といった走行環境によっても変わる。ガス欠を回避するには、燃料の残量をこまめにチェックしたうえで燃料残量警告灯が点灯する前に給油するのが望ましい。

 警告灯が点灯した状況でどれくらいの燃料が残っているかは、クルマに携帯されている取扱説明書に記載されている。その数値と、おおよその実燃費またはカタログ記載値を元に走行可能距離を予測するといいだろう。ちなみに、高速道路でガス欠して停車すると高速自動車国道等運転者遵守事項違反になるので注意が必要だ。

 ガソリンスタンドはセルフ化が進み、ガソリンスタンド全体に占める比率は依然として増加傾向にある。となると、給油はセルフで行う頻度が高くなるので、ユーザーは給油時の安全性に配慮し、誤給油を予防することを意識してほしい。

 油種の選択だったり、ガス欠回避の心がけ、クルマの燃費性能を踏まえた給油のタイミングや量など、燃料に関する知識はカーライフを充実させるためにもしっかりと把握しておきたい。

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