新型マスタング&新型クラウン北米仕様 デトロイトショー2022で見えた「世界の未来」

■加速するEV化の流れと現場の温度差から見えること

シボレーエキノックスにもEVが登場。満充電で482km近い走行が可能となる
シボレーエキノックスにもEVが登場。満充電で482km近い走行が可能となる

 アメリカでも電動化は着実に進行しているけれど、同時にデッカイV8を積んだトラックも健在だし、マッスルカーも相変わらずの人気。

 このへんの商売を捨ててEV一本に絞るのは、サスティナブルなビジネスとして無理がある。

フォードマスタングマックE「GTパフォーマンスエディション」。EVのSUVだがその走りは本物
フォードマスタングマックE「GTパフォーマンスエディション」。EVのSUVだがその走りは本物

 なんでもそうだけれど、世の中は「一気に変わる」ものじゃなく、行きつ戻りつしつつ、気がついたらずいぶん変わってましたというのが実態なんじゃないですかねぇ?

*   *   *

 実際にイベント会場へ赴き、その場の雰囲気を感じ取ってきた鈴木直也氏によるデトロイトショーリポート、いかがだっただろうか? 現地の様子や展示車の内容を見るに、アメリカも環境政策や補助金でEV推進を掲げつつも100%そうではない。

 やはりガソリン車もなくてはならない存在で、マスタングやトラックといったマッスルカーもまだ終わっていないことがわかる。こういったことを知るうえでも、やはりイベントは現地に行くに限る!


【番外コラム】ショー会場にバイデン大統領の姿も。アメリカの現状とそこから見える狙いとは

バイデン大統領自身もコルベットを所有するクルマ好き。仕事とともにショー自体も満喫した
バイデン大統領自身もコルベットを所有するクルマ好き。仕事とともにショー自体も満喫した

 バイデン大統領にとっては、中間選挙も近い(執筆当時)ことだし環境重視の政策をアピールするには格好の舞台。

 インフレ抑制法案と巨額の補助金を手土産に、意気揚々とデトロイトに乗り込んできたカタチだ。

 現場では、GMのメアリー・バーラ女史のエスコートで会場を視察。自身もかつてはカーガイだったことをアピールするなど、終始ご機嫌だったようでございます。

【画像ギャラリー】全部カッコいいな…(汗) 新型マスタングほかデトロイトモーターショー2022の注目車たちをギャラリーでチェック!(42枚)画像ギャラリー

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