■3ナンバーミニバンに匹敵する機能を備える強者「ホンダ フリード/フリード+」
シエンタのライバルになるコンパクトミニバンだが、発売は2016年と古く、2023年にはフルモデルチェンジを受ける。安全装備などの先進性はシエンタに負けるが、全高が1700mmを超えるボディと相まって、小さくても内外装のミニバンらしさは濃厚だ。
2列目シートは、シエンタには用意されないセパレートタイプが基本で、両側にアームレストも備わるから座り心地がいい。車内の移動もしやすいのも魅力だ。荷室の床が低く、3列目を格納すると自転車も積める。上級の3ナンバーミニバンに匹敵する機能を備える。
●価格帯:227万5900~327万8000円
●主要装備:4WD・ハイブリッド・3列シート・スライドドア・ADAS
●ガンバリ度:3点
■3列目シートの広さ、快適性はいまだクラストップ「日産 セレナ」
ライバル車のノア&ヴォクシーとステップワゴンは、新型になって、全グレードが3ナンバー車となった。
しかしセレナは、2022年の末から2023年に一新されるモデル末期の状態でもあり、標準ボディは5ナンバーサイズに収まる。しかも3列目シートの足元空間は、5ナンバーサイズのミニバンでは際立って広い。
3ナンバー車になった前述のライバル車と比べても、充分な広さがある。シートアレンジも多彩だ。リアゲートは上側だけを開閉できるから、狭い場所でも荷物を出し入れしやすい。随所に工夫を凝らした。
●価格帯:289万3000~340万3400円
●主要装備:4WD・ハイブリッド・3列シート・スライドドア・ADAS
●ガンバリ度:4点
■オールマイティに使える貴重な5ナンバーSUV「トヨタ ライズ/ダイハツ ロッキー」
SUVの多くは3ナンバー車だから、5ナンバーサイズのライズ&ロッキーは貴重な存在だ。しかも外観はRAV4に似ていて、前輪駆動ベースのシティ派SUVながら、悪路向けのような野性味と存在感がある。全長は4m以下だが居住性も優れ、大人4名が乗車しても窮屈ではない。
水平基調のボディで四隅の位置もわかりやすく、最小回転半径は4.9~5mだから、混雑した街中でも運転しやすい。ハイブリッドも用意され、ノーマルエンジン車との価格差は、Z同士で比べると約29万円に収まって割安だ。
●価格帯:185万7000~232万8000円
●主要装備:4WD・ハイブリッド・ターボ・ADAS
●ガンバリ度:4点
■トヨタ カローラアクシオ/フィールダー
実質的にカローラセダン&ツーリングの先代型で、発売も2012年と古い。それなのに今でも販売を続ける理由は、5ナンバーサイズに収まって需要が根強いためだ。販売店では「ワゴンのフィールダーを含めて、カローラは仕事で使う法人のお客様が多い。したがって5ナンバー車が人気」という。
しかもアクシオ&フィールダーは、コンパクトで視界もよく、後席は3ナンバー車のカローラセダン&ツーリングよりも広い。実用的だから、カローラシリーズの国内販売総数の内、約20%をアクシオ&フィールダーが占める。
●価格帯:173万1500~217万7000円
●主要装備:4WD・ハイブリッド・ADAS
●ガンバリ度:3点
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