【オープンカーの屋根問題】コンビニとかで毎回閉めるの!? 面倒じゃないのか

■修理代は最低二桁万円!! オープンカーの意外な落とし穴

ビニールレザーやキャンバスで作られているソフトトップは経年劣化が避けられない。ソフトトップの交換には、部品と工賃で最低でも10万円前後の出費となる。オープンカーの宿命だ
ビニールレザーやキャンバスで作られているソフトトップは経年劣化が避けられない。ソフトトップの交換には、部品と工賃で最低でも10万円前後の出費となる。オープンカーの宿命だ

 開け閉めが億劫という声もあるオープンカーだが、長く所有していると避けることができないもうひとつの問題がある。それが、ソフトトップの劣化という問題だ。

 ビニールレザーやクロスなどの素材でできているソフトトップは、どんなに大切に扱っていても、経年劣化で縮みやほつれ、破れなどが発生してしまう可能性が高い。

 オープンカーでないクルマにとって屋根は半永久的に交換などの補修をしないものというのが当然だが(事故などは除く)、ソフトトップの場合は劣化した状態で放置すると見た目が非常に残念になるだけではなく、雨漏りや腐食、内装へのダメージなど二次災害を巻き起こす可能性もある厄介なものなのだ。

 もちろん、屋根付きのガレージに保管したり、定期的にメンテナンスを実施することで劣化のスピードを下げることはできるが、実は開閉するだけでも少しずつソフトトップにはダメージが蓄積されていると言われており、オープンカー乗りの宿命とも言えるもの。

 とはいえソフトトップの交換となると、部品と工賃で最低でも10万円前後の出費は覚悟しなければならないので、中古車を狙う際はなるべく状態のよいものを選びたい。

 また、電動ハードトップであれば安心かというと決してそうでもなく、つなぎ目部分からの雨漏りはソフトトップ同様にリスクとして発生するし、電動モーターの故障が発生すると、ソフトトップの交換に匹敵するほどの出費を覚悟しなければならないのだ。

■夏も冬もキツい……となれば屋根はいつ開けるのがベスト!?

 そんなハードルだらけのオープンカー。イメージ映像などでは日差しの降り注ぐ夏の海岸線などをサングラスをして爽快にひた走る、なんてものが存在するが、これは基本的に自殺行為。

 真夏の日中のオープン走行は容赦ない直射日光と地面からの照り返しで、エアコンを入れていたとしても熱中症待ったなしの環境になるのだ。

 一方でオープンカーは冬に乗るもの、という声もあるが、これも万人にオススメできるものではない。

 しっかり防寒をした上での真冬のオープンドライブは真冬の露天風呂的な気持ちよさがあるのだが、うっかり防寒を忘れてしまうと、耳と指先はちぎれるほどの寒さとなり、車種によっては車内への巻き込み風で暖房マックスでも全身の体温がみるみる奪われてしまうのである。

 そのため、オープンドライブを万人にオススメできるのは、春と秋ということになるワケだが、花粉症の人にとっては春は地獄の季節ということもあって、実質乗るのは秋だけ……いや、秋もブタクサやヨモギの花粉に反応してしまう人もいるかもしれない……。

 ということで、オープンカーを楽しむなら自己責任で好きな時に屋根を開けるのがいいのかもしれない。なんせオープンカーは“好きな時に屋根を開けることができる“クルマなのだから。

【画像ギャラリー】屋根の開け閉めが面倒でヤーネー!? オープンカーの防犯はどうなってる? 猛暑や寒さはキツくない?(10枚)画像ギャラリー

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