■[症例] スピードが乗るとガタガタ、ブルブルとハンドルに振動が
80km/時程度のスピードになるとハンドルにガタガタ、ブルブルと伝わる振動(シミー)。疑われるのはホイールバランスの狂い。タイヤ交換時にバランス取りしていても、走っているうちにズレることがある。また、見落としがちなのがホイール交換時のセンターハブ径の不一致。合わずにセンターが出ないと、この時もシミーが出る。
〈いくらで直る?〉
タイヤのバランス取りだけなら2,000円から3,000程度(1本)。問題がセンターハブ径の時はハブリングの装着が有効。数千円で快適に走れる。
■[症例] セルの回り方が力弱い気がする
突然エンジン始動できなくなるバッテリー上がり。前兆はセルの回転が弱くなったとか、アクセルのオンオフでライトの照度が変わるなどが典型的。現在はバッテリーの性能が上がった半面、最後の最後まで頑張って、翌朝いきなりエンジンがかからなくなる場合もある。危機管理のポイントは、いつ交換したかをチェックしておくこと。寿命は平均して3~4年だ。
〈いくらで直る?〉
交換費用はガソリンエンジン車用なら1万から2万円程度、ハイブリッドの補機用ならば2万円から4万円程度だ。
■[症例] 強く踏まないとブレーキが効かなくなった?
激しい走行をしたわけでもないのに極端にブレーキの効きが悪くなったとすれば、それはブレーキブースターの故障が考えられる。ブレーキは足の力を油圧でキャリパーまで伝えているだけでなく、エンジンの吸気で負圧を作っておいて、ブレーキを踏むとその力も使って制動力を増している。倍力装置と言われるゆえんだ。エンジン停止状態でブレーキを踏むと、停止に予想外に強い力がいることがわかるが、その状態で走行することになるので大変危険。
〈いくらで直る?〉
5万円~10万円程度。
■[症例] アクセルのオン、オフで下回りから「ガチンガチン」?
走っている時というのはアクセルのオンやオフを繰り返すことになる。この時に「コツンコツン」という音や、場合によっては「ガチンガチン」という音がする場合がある。
まず疑われるのがロワアームの取り付け部の緩み。これはボルトを締めれば直ることがあるが、エンジンマウントやミッションマウントの切れでもそうした音が発生することがあるので注意が必要だ。
〈いくらで直る?〉
ロワアームの増し締めなら工賃のみなので数千円程度だが、マウントの交換となると、やはり2万から5万円程度はかかるだろう。
■[症例] タイヤ周辺から「ゴーッ」という音が聞こえる?
走行時にタイヤ周辺から「ゴーッ」と音がする場合には、ハブベアリングの劣化が考えられる。音が出るとすでに末期で、それ以前にはハブのガタとして現われることもある。ジャッキアップした時に、ちょっとタイヤを揺すってみるとわかるから、タイヤ交換の機会にチェックすれば早期に発見できる場合もある。
〈いくらで直る?〉
ハブベアリングの交換ならば片側2万円から3万円程度。末期だとドライブシャフトの交換も必要となりプラス2万から4万円以上と、けっこう大きな出費となる。
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