■カローラクロス:おススメグレード=S、240万円
「このサイズでこの価格なのか?」とコスパが高いレベルにあるのがカローラクロス。ボディサイズは全長4490×全幅1825×全高1620mmと、全長4180〜4200×全幅1765×全高1580〜1590mmのヤリスクロスよりもひと回り大きいサイズなのに199万9000~299万円という安さだ。
ただし、この199万9000円はガソリン車のエントリーグレード、“G”X。とはいえ、衝突被害軽減ブレーキなどの安全装備を標準としているのでコスパが高い。一般的にはハイブリッドとガソリン車の価格差は40万~60万円高いが、カローラクロスの場合は35万円に抑えられている。
予算が250万円以下となると、ハイブリッドは想定外。ハイブリッドZが290万円、ハイブリッドSが275万円、一番安いハイブリッドGでも259万円と250万円の予算では厳しい。
一方、ガソリン車になると、最上級グレードのZが264万円、Sが240万円、Gが224万円、そして“G”Xが199万9000円だから、コスパを考えるとSかGということになるが、やはりおススメはSグレードとなる。Zと装備を比較すると、18インチホイールが17インチとなり、シーケンシャルLEDランプやLEDフロントフォグランプ、シートヒーターなどが付かないがコスパはいい。
内装の質感も高いというほどではないが普通レベルで、後席の広さは十分以上。ラゲッジスペースについても全長4500mm以下のSUVとしては広い部類に入る。
残念ながら現在、カローラクロスは一時受注停止になっており、直前の納期情報ではガソリン車が13ヵ月待ち、ハイブリッド車は1年半以上となっている。しかし、2022年度内にかけて国内生産が増産され、納期が早まっており、受注が再開されるのでは、という情報もある。コスパの高い超人気車だけに、随時ディーラーからの納期情報をチェックしておきたい。
■アクア:おススメグレード=G、223万円
コスパのよさからいったら大穴かもしれないのがアクアだ。ヤリスに比べると、後席の足元空間が広く、大人4人乗車でも窮屈に感じないからだ。
しかもコンパクトカー激戦区だけあって、ヤリスの1ランク上、日産ノートやノートオーラという競合車があるため、インパネの質感も高い。
乗り心地も優れており、走りと質感、装備のバランスがいい。
アクアのラインナップは上から、Zが240万円、Gが223万円、Xが210万7000円、Bが199万7000円。Bはビジネスグレードといっていい。Zは衝突被害軽減ブレーキ、運転支援機能、100V・1500Wの電源コンセント、バイビームLEDヘッドランプ、アルミホイール、10.5インチのディスプレイオーディオなどを標準装備。
予算に余裕があるなら装備満載のZがおススメだが、Xに比べ、グリルモールがペールゴールド塗装になり、ナノイーXやスーパーUVカット・IR機能付きフロントドアグリーンガラスやヘッドレストセパレート型フロントシートが標準装備となり、価格と装備のバランスのいい、223万円のGグレードがコスパに最も優れている。ちなみにGグレードのディスプレイオーディオは標準は7インチだが、10.5インチもオプションで選べる。
アクアの納期だが、他の車種はハイブリッドになると1年以上が多いなか、5~6ヵ月と比較的早めなので、納期の面から見てもおススメだ。
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