東京ドーム約35個ぶんの大工場! 「インドのベンツ」トラックは最新ラインで産まれている!【インドのダイムラートラック工場訪問・前編】

東京ドーム約35個ぶんの大工場! 「インドのベンツ」トラックは最新ラインで産まれている!【インドのダイムラートラック工場訪問・前編】

 世界最大の大型商用車メーカー・ダイムラートラックは、インドで「バーラトベンツ」ブランドの大型・中型トラックを展開しています。本誌「フルロードWEB」では、最新のバーラトベンツ車と競合車に試乗し、それが簡素にして品質の高いクルマであることを過去3回にわたってレポートしました。今回は、それがどんなところでつくられているのか?を前後編で紹介します。

文/トラックマガジン「フルロード」編集部、写真/ダイムラー・トラック・アジア、「フルロード」編集部

操業10年で約29万台を生産

DICV・オラガダム工場。写真の巨大な建屋にトラック生産ラインがあり、バス生産ラインは写真上端にみえる二つの建屋にある
DICV・オラガダム工場。写真の巨大な建屋にトラック生産ラインがあり、バス生産ラインは写真上端にみえる二つの建屋にある

 バーラトベンツ車を生産しているのは、「ダイムラー・インディア・コマーシャルビークルズ(DICV)」という商用車メーカーです。企業組織としては、ダイムラートラックのアジア・太平洋事業を統括する「ダイムラートラック・アジア(DTA)」の傘下で、実は我が国の三菱ふそうトラック・バスも、このDTAの傘下です。

 DICVの設立自体は2009年ですが、生産拠点・オラガダム工場の操業開始とバーラトベンツ車のローンチ(市場投入)は2012年からで、昨年(2022年)は、完成車メーカーとしての本格始動から、ちょうど10周年を迎える年となりました。

 バーラトベンツ車は、これまでに約14万5000台のトラック・バスが生産されたといわれています。DICVは生産・販売台数を公表していないため、正確なところは不明ですが、大中型トラック市場でシェア約7~8%程度を占めるとみられ、同国の大中型車メーカー6社中、4位のポジションを占めるものと考えられます。

 それとは別に、2013年からは、バーラトベンツ海外向けモデルの生産も行なわれています。こちらは「FUSO」ブランドで展開(ただしインドネシアでは「メルセデス・ベンツ」ブランド、メキシコでは「フレイトライナー」ブランドで供給)しており、これまでに約5万台以上(うちノックダウン組立キット1万1000台)のトラック・バスが輸出されました。

 インド競合メーカーも積極的に輸出に取り組んでいるところですが、DICVは三菱ふそうなどダイムラーグループの世界販売ネットワークを通じて販売できることから、輸出面ではむしろ先行している印象もあります。

 ちなみにダイムラーのインド進出は、1950年に同国最大の財閥・タタと協業し、トラックの現地生産を行なったのが始まりで、2007年まで関係が続いていました。そのため、タタの現行トラック・モデルには、70~80年代メルセデス商用車の末裔がいまも残っています。

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