2016年にJAFが行った「交通マナーに関するアンケート調査」によると、「信号のない横断歩道で歩行者が渡ろうとしているのに一時停止しないクルマが多い」と思う方が、86.2%にものぼりました。その結果を受け、JAFは2016年から全国で実態調査を開始、2022年の調査結果がこのほど公表されました。
歩行者のいる信号のない横断歩道での一時停止ができていないドライバーがまだまだ多い(と歩行者が感じている)のにも驚かされますが、歩行者がクルマに守ってほしい交通ルールは、これだけではありません。JAFが公表した、「信号機のない横断歩道での歩行者横断時における車の一時停止状況全国調査(2022年調査結果)」とともに、歩行者保護に関するクルマが守るべき交通ルールを、いくつかおさらいしたいと思います。
文:吉川賢一
アイキャッチ写真:Adobe Stock_ zuchero
写真:Adobe Stock、写真AC
上昇傾向にあるものの、いまだ6割のクルマが一時停止しない
調査は2022年の8月の平日、10時から16時という昼間の時間帯に行われ、各都道府県に2箇所ずつ(全国合計94箇所)、センターラインのある片側1車線の道路における、信号機のない横断歩道で行われました。調査は、天候が小雨含む雨天時以外に、JAF職員が横断することによって行われ、1箇所50回の横断、調査台数は全国合計で7540台となったそうです。
その結果、歩行者が渡ろうとしている場面で一時停止したクルマは、39.8%となる3003台。調査を開始した2016年は7.6%、2017年は8.5%、2018年は8.6%、2019年は17.1%、2020年は21.3%、2021年は30.6%でしたので、上昇はしてきているものの、いまだ半分以上となる6割のクルマが一時停止をしないという結果となりました。
同調査結果では、都道府県別の一時停止率も公表されており、全国1位は長野県で、なんと82.9%、2位は兵庫県で64.7%、3位は山梨県で64.6%という結果に。逆に最下位は沖縄県で20.9%という結果となりました。
コメント
コメントの使い方6割どころではないですよ。那覇市内でも体感9割は止まらない車最優先社会です。
先ほどうるまの県道で横断歩道待ちしていましたが、約20台目が合って認識されている方も多々おられましたが車列が途切れるまで停止頂けることは無かったです。小学校前子連れの横断歩道でこれです。