使ってみると意外と便利!! 「そういえば、付いてたよなぁ」な装備の存在意義

実は機能をオフにするボタンもある「横滑り防止装置」

使ってみると意外と便利!! 「そういえば、付いてたよなぁ」な装備の存在意義
メーカーによってその呼び名はまちまちである「横滑り防止装置」だが、その機能をオフにするボタンのデザインはほぼ共通。クルマのアイコンの下に2本の波線が描かれたマークが目印だ

 安全性の向上を図るため、さまざまな装置の標準化が義務化されている現代のクルマ。代表的な機能として思い浮かぶABSやシートベルトに加え、ここ最近では自動ブレーキやバックカメラなどの後退時車両直後確認装置なども義務化に向けた動きがある。そんななか、すでに義務化され、現在、街中を走るクルマのほとんどに装備されているのが「横滑り防止装置」だ。

 2012年から新型車での装備義務が始まった横滑り防止装置は、カーブを曲がる際にクルマが外側に膨らむアンダーステアや、反対に内側に巻き込んでしまうオーバーステアを抑制する装置。スリップなどのクルマの挙動をセンサーが感知してエンジンの出力を抑えたり、空転するタイヤにブレーキをかけることで車体を安定させる役目を自動で行ってくれている。

 この「横滑り防止装置」はドライバーの判断でオフにできるボタンが付いている。ぬかるみや雪道などにはまって立ち往生し、タイヤが空転して動けなといったシチュエーションで横滑り防止装置が機能してしまうと、アクセルを踏み込んでもエンジンの回転が上がらず、ぬかるみなどから抜け出すことができなく場合があるからだ。

 舗装された都市部のみを走るドライバーにはあまり縁がないボタンではあるが、緊急時に慌てないよう、ボタンの位置や機能をしっかりと理解しておきたい。

できれば使用するシチュエーションには陥りたくない!? AT車の「N」レンジ

使ってみると意外と便利!! 「そういえば、付いてたよなぁ」な装備の存在意義
AT車ではほとんど使う機会のない「N」レンジのシフトポジションだが、トラブルなどで立ち往生したクルマを移動する場合など、緊急時には必要となる

 クルマを走らせる際には必ず操作が必要となるシフトレバー。AT車の場合、走行時に使う「D」やバック走行時の「R」、駐車時やエンジンの始動時に使う「P」など、それぞれのシーンに合わせたシフトポジションが用意されているが、通常の走行ではほぼ使う機会がないのが「N」=ニュートラルポジションだ。

 MT車であれば、長めの信号待ちや渋滞中など、クラッチペダルからから足を離して停止したい場合に使用する機会が多いニュートラルポジションだが、クラッチ操作の必要がないAT車では、停車中であっても基本的にはニュートラルへのシフトチェンジは不要。ではAT車の「N」のポジションはどういった場面で活躍するのだろうか?

 今さらではあるが「N」=ニュートラルポジションとは、エンジンの駆動がミッションやタイヤへと伝わらない「中立」位置のこと。シフトレバーを「N」レンジに入れた状態であれば、アクセルをいくら踏んでも駆動が伝わらないのに加えてタイヤがフリーの状態になるため、ある程度の力で押せばクルマを動かすことができるようになる。何らかのトラブルで立ち往生したクルマを人力で移動したり、レッカーなどでクルマをけん引する場合など「緊急避難」時に活躍するのがこの「N」レンジというわけだ。

 下り坂や渋滞時に使うことで燃費向上の効果があるとも言われたこともあったようだが、それは大昔の話。「N」レンジはあくまで緊急時用のシフトポジションであるだけに、できれば使用するシーンには出合いたくないものだ。

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