■取り締まりノルマは実際のところ存在するのか?
警察側に「取り締まりにノルマはあるのか!?」と公式に質問すれば、「そのようなものはない。
必要に応じて交通安全のために取り締まりを実施している」との回答が得られるだけである。が、現実的には取り締まりのノルマはある。
まぁ、今さら言われなくとも賢明なるベストカー読者の皆さまならば、うすうす感づいていることでしょう。
そもそも警察の予算には反則金を当て込んだ歳入予算がある。
もちろん、例年の取り締まり件数を勘案すれば、ある程度反則金の額は想定できるものの、そうは言っても一定額の反則金が得られなければ予算が得られなくなってしまう。
現実的には各都道府県警本部が取り締まりに対する検挙目標を策定し、所轄や交通機動隊に月間目標を提示する。
もちろん大義名分は”交通の安全を守るため、危険な交通違反を見逃すことなく、取り締まりを強化する”。
それ自体は大いに歓迎すべきことと受け止められるが、結果的にそれはノルマとなり、現場の警察官に課せられる使命となるのだ。
そうなると取り締まりしやすい一時停止違反や黄色線またぎなどの取り締まりが頻発することとなる。
交通違反をしないことがもちろん大前提ではあるが、「取り締まりのための取り締まり」はなるべくなら減らしてもらいたいところ。
■まだまだ足りない自転車の取り締まり!!
なにかと話題になる無謀自転車の取り締まりだが、道交法が改正され、自転車に対する交通違反罰則が強化されたのが2015年6月。
指導警告票という自転車へ対する「警告」については、ユーザーのルール意識の向上なのか、交付件数は2012年頃をピークに減少している。
いっぽうの検挙、つまり違反切符を交付される件数は1万件を超えて増加している。特に危険な信号無視、遮断踏切立ち入りなどはかなりの数の検挙がされている。
「取り締まりは強化されている」と見ることはできるが、街ゆく自転車の数を見れば微々たるものだ。
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