■MINIのBEVデザイン良き!「コンセプト・エースマン」
オシャレなカラーリングで目立っていたのが、MINIの「コンセプト・エースマン」だ。
MINI初のクロスオーバー・タイプのBEVであり、エクステリアやインテリアの発光やイルミネーションが絶妙。
フロントグリルをグリーンのライトで縁取りしたり、六角形のヘッドライトとスリッド模様のライトとなっている。インテリアでは、MINIおなじみのセンターメーターのフル液晶ディスプレイが車内のイルミネーションとも連動し表示が変化したりと、エンタメ要素が満載。
MINIは、2025年に最後のエンジンモデルを投入した後、新型車はオールBEV化することを2021年に発表している。このオシャレなコンセプトカーもいずれは市販されていくはずだ。
■中国市場ではセダン有望! フォルクスワーゲン「ID.7」
フォルクスワーゲンからは、全長が約5000mmクラスの大型BEVセダン「ID.7」をご紹介したい。
1回の充電での航続距離はなんと700km。フォルクスワーゲンは、中国国内での信頼度が高い外国車であるが、その大型BEVセダンであるID.7は、中国のユーザーにとっては熱い一台であるはず。
日本市場ではまだID.4のみだが、グローバルではID.2、ID.3、ID.4、ID.5、ID.6、ID.7と、IDシリーズが続々と登場している。中国市場ではセダンがまだ有望と判断した、したたかなVWの戦略が見てとれる。
■高級SUVが中国より誕生!! 仰望「U8」「U9」
日本市場でも自動車販売を開始した、中国の自動車メーカーである「BYD」。
その高級車チャンネルが、仰望(YangWangヤンワン)だ。その仰望から登場したのが、大型SUVの「U8」と、スーパーカーの「U9」だ。
U8は、ド派手なフロントフェイスの本格オフロードSUVであり、BYDが独自開発したという4モーター独立駆動システム易四方(e4 platform)を搭載している。
価格は109万8000元(約2150万円)~、今年(2023年)9月から正式出荷の計画だ。
いっぽうのU9は、そのエクステリアデザインからわかるように、スポーツカーとして開発されたBEVだ。U8と同じくe4 platformを搭載し、0-100km/h加速はわずか2秒だという。
デザインについては、双方、どこかのメーカーで見たような印象を受けるものの、BYDの電動車の開発と商品化のスピードは、もはや日本車メーカーは全くついていけていない状況。
今後も需要が期待できる中国市場で生き残るには、こうした新興メーカーのスピードに付いていかねばならず、日本の自動車メーカー各社としては、脅威に感じているところだろう。
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ちなみに今年はジャパンモビリティショー2023(「東京モーターショー」から今回より改名)が、2023年10月26日より開幕する。
前回の東京モーターショー2019(2021年は中止)の来場者数は約130万人と、12年ぶりに100万人を超えて大成功を収めており、日本市場もまだまだ捨てたものではないはずだ。
はたして、どんなコンセプトカーが登場し、何台のワールドプレミアが行われるのか。日本の基幹産業である自動車産業の発展のためにも、大いに期待したい。
【画像ギャラリー】上海モーターショーで登場したレクサス「LM」や中国製BEVスーパーカー「U9」などの画像はこちら!(19枚)画像ギャラリー
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