■レクサス RX
最後はレクサスRX500h。トヨタでは「デュアルブーストハイブリッド」の名称が付けられている2.4Lターボのハイブリッドで、後輪をモーターで駆動する4WD。システム出力371psのハイパワー車だ。
これだけのパワーがあれば、さすがに元気に走ってくれる。4台目にして初めてきつい上り坂もガンガン加速するクルマの試乗となった。
「これまでの3台と比べてエンジンのパワーが全然違います。これならスポーツカーのパワーユニットとしても使えそうですね」
ハンドリングと乗り心地はどうでしょう?
「ボディ上部の重さを感じますね。下からの突き上げと上のフワフワ感が混じっている感じ。それと常にボディにプルプルした微かな振動が続いていて、そこも気になります。
うねった路面では、クルマの動きに合わせた繊細な操作が必要です。おかまいなしにアクセルを踏んでいけるような感じではありませんが、SUVでこれだけ走れれば充分でしょう」
今回乗った4台のなかでは頭ひとつ抜き出た走りとなった。エンジンが主役のハイブリッドシステムでないとスポーティな走りはできないことがよくわかった。
■今回の参りましたはあるのか?
ここまで読んでくださった皆さんにはもうおわかりだろうが、今回は「参りましたと言わせたい」どころではない試乗となった。なにしろ4台中3台がきつい上り坂でパワー不足を露呈してしまったのだ。試乗コースの選定ミスと言われても返す言葉がございません!
しかし、最新のハイブリッドが、こんなにも上り坂の多いハイスピードコースに弱いとは想像していなかった。もちろん、本格的なスポーツカーのようにはいかないにしても、モーターのパワーでレスポンスよく軽快に走ってくれると思っていたのだが、そうではなかった。
エンジンが補助的な役割のハイブリッドは燃費効率の高さが最も重要。スポーティな走りへのこだわりもあるのだろうが、それは二の次、三の次。普段使いで快適かつエコな性能を発揮するのが本筋なのだ。
「ガンガン走らせて、パワーがどう、ハンドリングがどうという評価をするクルマではないということですよね。一般的な使い方では不満はないだろうし、実際、みんな評判のいいクルマなわけですから。今回はちょっと特殊なテストになってしまいましたね」と利男氏。そのとおりだ。
そのなかでエンジンが主役となるレクサスRX500hだけはスポーティな走りを披露したが、ほかの3車に比べて燃費性能は劣る。
結局、ハイブリッド車が燃費とパワーを両立するためには大容量、ハイパワーのモーターが必要で、発電や駆動用のエンジンもそれに合わせた高出力化が必要になる。でも、それなら電気自動車でいいじゃないかという話だ。
そんなことを考えさせられる今回のテストとなった。念のため利男氏に「参りましたと思えるクルマはありましたか?」と聞いたら、「きつい上り坂に参りました」と、うまいこと返された。
【画像ギャラリー】元GT-R開発ドライバー・鈴木利男氏が評価する4台の点数をチェック!!(28枚)画像ギャラリー
コメント
コメントの使い方これHVだからじゃなくて単にスペックの問題だろ
エクストレイルでも最大システム出力が200pだから今回の鈴木のアクセルベタ踏み暴走だとパワー不足てだけだろ
単純200psぐらいまでだと普段から大馬力車乗り回して高速道路やサーキットで暴走してる人には物足りないてだけでしょ
あの鈴木さんが言うなら、俺は信じるよ
車の値段が違いすぎるやんかいさ。
編集部への中傷は許さない!
レクサスRXがダントツにエンジンパワーがあるのだから当然の結果。ルノーの走りには笑えたが。もう少し、車格をあわせてくれると良いのに・・・・レクサスじゃなくて、トヨタブランドから選ぶのが筋じゃないの?なんでしかもRX????
排気量、パワー、価格帯がエンスージアスト向けであるRXと、他普及価格帯のコンパクトモデルを比較しての見出しは酷ですね。
比較するなら300hp超えのプレミアハイブリッドSUV同士で比較するのが健全な記事と言える。
はじめから1/3しかパワーがないルノーとレクサスを比較するとか、何がしたいのか?
性能が大差ない驚きなら記事としての価値があるがが、当然の結果だと
レクサスはいちばん安い小さいやつで比較したら対等の走りだったんでは?