全国的に猛威を振るっている台風2号。一部地域では冠水している道路もあり、非常に危険な状態です。走行中に(氾濫や増水で)冠水した道を走ることになった時のために、覚えておくべきことをご紹介。 万が一のために、ぜひ覚えておいてください。
文:ベストカーWeb編集部/監修:渡辺陽一郎/アイキャッチ:Teerapong Yovaga@Adobestock/写真:Adobestock※2017年9月17日に掲載した記事の再編集版
■【大前提】「冠水路には入らない」を徹底する
自動車にとって「冠水した道路(路面が水に覆われた状態)」の一番恐ろしいポイントは、「路面の状態が視認できないところ」にあります。
まず水深がわからない。底には深い溝があるかもしれないし、当然白線も見えず、マンホールのフタが開いているかもしれない。鉄骨が沈んでいるかもしれないし、車両止めがあるかもしれない。
なので原則として「冠水路には極力入らない」を徹底しましょう。
冠水する道路のポイントはアンダーパスや道路がえぐられているような地形の場所(いわゆるスリバチ状の道路)なので、そういった場所にはなるべく近寄らないようにしましょう。
遠方からでは冠水の状態が分かりにくいことも、被害を拡大させる原因です。アンダーパスが冠水して被害に遭遇した人に話を聞くと「気付かずに進入したら、クルマが突然(冠水によって)浮き上がった」というコメントがとても多いです。浮き上がった後、水深が深い場所では、クルマは徐々に沈んでいきます。
■やむをえず入る場合は「ゆっくりと」が鉄則
そうはいっても、どうしても冠水路を走らなければならない状況に陥るケースもあるでしょう。その場合は「極力ゆっくり走り抜ける」を徹底しましょう。
これはJAFが実際にテストした結果があるのですが、冠水路を走行する場合は速度を上げて一気に走り抜けるよりも、ゆっくり走ったほうがエンジン停止のリスクは小さかったのです。
速度を上げると、車両が跳ね上げた水が吸気口からエンジン内部に入り、エンジンが停止、故障、あるいは損傷することになります。
また前述のように路面が見えない状態だと、何が沈んでいるかわかりません。(焦る気持ちもわかりますが)ゆっくり進んだほうがはるかに安全といえます。
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