■バブル期でも冷静なブランド展開
一方、慎重なスタンスが功を奏したのが、バブル崩壊をうまく乗り切ったこと。高いクルマほど売れたバブル時代、国産メーカー各社はこぞって高級車を売り出したが、バブル崩壊後にソフトランディングできたのは、北米市場でレクサスブランドを軌道に乗せたトヨタだけだった。
クルマ好きの記憶に残ったのはR32 GT-RやNSXといったハイパフォーマンスカーだったが、収益性の柱に育ったバブルの申し子はレクサスLS(国内名セルシオ)だったというわけだ。
そんなトヨタが、いま全力で取り組んでいるのが電動化への移行。いわゆる、クルマ100年に一度の大変革だ。
ぼくの見るところ、トヨタの強みは「外部に頼らない自前主義」、「収益重視の姿勢とそれを支える強い販売力」、「全方位に目配りした技術開発力」の3本柱。この3本柱がフル回転した時、トヨタは必ず危機を克服できると信じたいね。
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コメント
コメントの使い方トヨタは長い間、日経連、経団連に顔を向けてこなかった。当時、”三河の田舎侍がー”と揶揄されてきたが、理由があった。それほ経団連のだらしなさを見抜いていたからだ。トヨタは石橋をたたいて渡るとか、乾いたタオルをまた絞るとも。今のトヨタがあるのは先代の社員が頑張ってきたおかげ。関連会社で働いてた当時、大野耐一副社長に生産方式よく聞かされた