現在の相場は、2018年式で税込190~320万円、2020年式で210~350万円
現時点(2023年6月初旬)のS660の中古車相場は、2018年式で税込179~312万円、2019年式は164~285万円、2020年式は190~350万円、2021年式は230~490万円、2022年式は240~500万円、といったところ(検索条件は、「S660、走行距離3万キロ未満」)。5~6年落ちとなる2018年式でもS660の相場は異常に高いことがわかる。なかには500万円近い個体も複数あるが、全てModule Xの最上級グレード「バージョンZ」で、走行距離0~3000kmほどの極上車だ。
S660の流通に詳しい、中古車買い取り専門店によると、S660の中古車相場(業者向けの中古車オークション)は、ほかの多くのモデルと同様に、昨年9月ごろをピークに下落をしており、かつてほど高額ではなくなってきているという。そのため、市場に出回る中古車価格も、じきに落ち着いてくるのではないかとのこと。時間をかけて探せば、程度が良く、価格の安い個体を見つけることはできるようだ。
「5年落ちの間に手放す」ことが賢い売り方
S660に限ったことではないが、中古車をリセールに出す際には、売却するタイミングが重要となる。中古車のリセール価格は、海外への輸出事情に大きく左右されるが、海外の国はそれぞれ、輸入に関して規制をかけており、クルマの場合、年式で規制されることが多い。S660の場合は、国内需要に加え、マレーシアや香港、シンガポール、イギリス、オーストラリア等に輸出されているが、もっとも多く輸出されていくマレーシアには、「初度登録から経過月数12か月~59か月まで」という輸入規制がある。
「経過月数59か月まで」ということは、2度目の車検のタイミング(2023年でいえば2018年に初度登録したクルマが車検を迎えるまで)が、マレーシアへ輸出できることなり、輸送期間も考慮して、車検の3~4カ月前には手放すと査定は高くなる可能性が高い。また、グレードは「アルファ」が輸出されすいそう。輸出されやすい仕様のほうが(需要が高いことから)リセールは高くなるため、リセールを考えるならば、グレードは「アルファ」を選び、輸出規制からはみ出ないうちに手放すと、賢く売ることができる。
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ちなみに、ボディカラーは、パールホワイト+ブラック幌が高値を付けているようだ。S660は、ありえないほど軽量だからこそ楽しめるモデルであり、同じような姿かたちのモデルが今後登場したとしても、ハイブリッド化やバッテリーEV化されてしまえば、もうこの走りを味わうことはできず、乗るならいましかない。ぜひ本稿を参考に、お得にS660を楽しんでほしい。
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