■クルマの楽しさにはいろんな種類が!!
メカニズムの面白さで挙げたいのはジムニー/ジムニーシエラだ。それからヴェゼルとCX-30も加えたい。
ジムニーの楽しさは、本格的な4×4に乗っているという高揚感にある。オフロードに足を踏み入れれば4×4屈指の性能を発揮。ヒルクライム、渡河、泥濘地を縦横無尽に走り回る性能を秘めている。
普通の乗用車とは明らかに違うスパルタンな性能を持ったクルマなのに、乗り心地が上質で、街中を走っていてもすこぶる快適だ。そんなクルマに乗っている嬉しさがジムニーにはある。
ヴェゼルはそこまでスパルタンではないが、メカニカルな4WDならではのダイレクトな4WD感覚とe:HEVの独特のモーター駆動感の面白さがある。ほぼEVといっていいモーター駆動のドライブ感覚も楽しい。e:HEVだけじゃなくガソリン車のヴェゼルの4WDも出来がいい。
CX-30のi-ACTIVE AWDは、車載のあらゆるセンサーを使って走行状態を把握し、効率的かつ効果的に4WDの駆動配分を行っている。システムとしては単純な4WDシステムだが、制御にこだわることで優れた4WD性能を発揮する。
さらに加えてCX-30ではSKYACTIV-X=火花点火制御圧縮着火エンジンも300万円以下で選べる。圧縮着火を用いた超希薄燃焼は内燃機関の未来につながる技術。メカオタクにはたまらないご馳走だ。しかもこのエンジン、高回転の伸びがよくなかなか気持ちいいのだ。
■電気の走りも新たな魅力に!!
現時点の日本で最も説得力のあるEVのカタチで登場したのがサクラ/eKクロスEVだ。
軽自動車の64ps規制を守りながら、最大トルクには規制がないことを逆手に取って2Lエンジン並みの最大トルク(19.9kgm)を発揮。乗り味は軽自動車の皮をかぶった高級車。分厚い低速トルクは街中で力強く、走りやすい。しかもモーター駆動ならではの滑らかな走行感覚。最上のシティコミューターだ。
ノートの4WDも街中で楽しい。シリーズハイブリッドで駆動はモーターなので乗り味はEVそのもの。それに加えて4WDの出来が抜群。前後の駆動トルク配分プログラムが巧みで安定性と安心感、トラクション性能を発揮。雨でも雪でも楽しい4WDだ。
最近クルマが面白くなくなっているんじゃないか、そんな気分もなくはなかったけれど、改めて“街中で楽しいクルマ”というお題で探してみると、意外なほど楽しいクルマが多いことに気が付いた。
刺激的な個性派は少なくなっているけれど、そのぶん実用的なところで快適だったり、思いのほか堅実に作られていたりと、いろんな価値観の楽しさがあり、それに応える楽しいクルマがたくさんあることに改めて気づかされた。
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