そ、そんな意味じゃ…パジェロにビッグホーン、それにフーガ!! 海外だとちょっと恥ずかしい名前のクルマたち

ある意味では誇らしい!? いすゞ ビッグホーンの知られざる裏の名前

お名前がちょい赤面もの…でも売れちゃったのは「なぜなぜ」なクルマ5選
1991年12月にデビューした2代目ビッグホーンは3ナンバー専用ボディとなり、エンジンは3.1リッターの直4OHVディーゼルターボと3.2リッターのV型ガソリンという2種類を設定

 1981年9月に登場したビッグホーン(当時はロデオ ビッグホーンの名で発売され、1984年にビッグホーンに改名)は、ロッキー山脈の岩場を走り回るオオツノヒツジ=ビッグホーンが車名の由来となっている。

 しかし、HORNは英語のスラングで男性器を意味することから、ビッグホーンを直訳すると“大きい男性器”となり、言うも聞くも赤面もの! とはいえ、クルマのほうは当時のSUVシーンを牽引した一台としていまも記憶に残っている人も多いだろう。

 当時のいすゞが誇る旗艦SUVであったビッグホーンは、DAILY DRIVE ISUZU BIGHORNというキャッチフレーズのもと“荒野にのみ生きようとする四輪駆動車の時代は終わった。あらゆる地形を走る4WD機能に快適な乗り心地と軽快な操縦感覚を加味した真のマルチパーパスビークル”としてデビュー。

 発売当初のボディタイプはショートバン、ロングバン、ショートソフトトップの3種類で、エンジンはマイナス20℃の寒さのなかでも3.5秒で始動が可能なQOS(クイック・オン・システム)を搭載した2.2リッター 直列4気筒ディーゼルが採用された。

 デビューから10年後の1991年12月には2代目が登場。ボディサイズの拡大を図り、巨大な角が見る者に迫力を与える大角鹿もかすむような立派な体躯へと進化した。

 エンジンも3.1リッター直列4気筒ディーゼルターボ(最高出力125ps)と3.2リッター V型6気筒ガソリン(最高出力200ps)の2種類を設定。

 1999年10月末には生産累計100万台達成にともなう特別仕様車も発売されたが、2002年9月のいすゞの乗用車事業撤退により生産終了となった。

三菱 パジェロがスペイン語圏ではモンテロの名で販売されていた理由とは?

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2019年4月に700台限定で発売されたFINAL EDITIONは、人気グレードのEXCEEDをベースにルーフレール、電動ロングサンルーフ、本革シート、パワーシートなどを標準装備

 販売不振などの理由から2019年に国内向けの生産が終了したパジェロ。

 パジェロは、1985年にダカールラリーで初めて総合優勝を飾って以来、12回にものぼる総合優勝を飾った、クルマ好きなら誰もが知る陸の王者。

 その車名はチリ・アルゼンチン地方南部パタゴニア地方に生息する野生の猫“パジェロキャット”が由来となっている。

 これの何が恥ずかしいのか? ってところだが、実はパジェロはスペイン語で“自慰をする人”を意味する。そのため、スペイン語圏ではモンテロの名で販売されていたのは有名な話。

 そんなパジェロは1982年5月に登場。翌1983年3月に5ナンバー車を、7月にはロングボディ車を、1985年にはAT車を追加するなどラインナップを拡充していった。

 1988年9月にはV型6気筒ガソリンエンジン搭載車を追加するとともに、ディーゼルターボエンジンもインタークーラーの採用で出力を向上。オフロード性能と扱いやすさの両立を図るべく、リアサスペンションもリーフ式から3リンク式コイルに改良された。

 1991年1月には2代目が登場。その2代目でトピックとなったのは、1997年10月に登場したエボリューションだろう。

 “15年間の集大成”として誕生したエボリューションはラリーフィールドで得た技術をフィードバックし、意のままに走らせられる優れた基本性能と走ることを楽しみながら長距離ドライブがこなせる快適性を兼ね備えた一台として人気を集めた。

 その後は1999年9月に3代目が、2006年10月に4代目が登場するも冒頭で述べた理由により2019年に生産が終了。

 同年4月にFINAL EDITIONを700台限定で発売し、37年に及んだ長い歴史に幕を閉じた。

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