車線変更のベストなタイミングは、後続車の全体がルームミラーに映っている状態
ここからは右の車線に進路変更を行う場合を想定して話を進めよう。右に車線変更を行う場合、その車線上に後続車がいれば右のサイドミラーには後続車が写っているだろう。
サイドミラーに後続車の“全体が映っていない場合(部分的に映っている状態)”は、後続車との距離はクルマ1台分以下。このときルームミラーを見るとどうか? サイドミラーに後続車の全体が映っていないとき、ルームミラーに後続車は映らないはず。これは車線変更不可能なタイミングだ。
サイドミラーには後続車の全体が映っているが、ルームミラーには半分程度しか映っていないとき、自車と後続車との距離はクルマ2〜3台分程度。まだこの状態で車線変更をするのはベストではない。
ベストな状態とは「後続車の全体がルームミラーに映っている」とき。このときの自車と後続車との距離はクルマ5台分程度。この「クルマ○台分」は、自車や後続車の大きさにも左右するので、あくまで目安に。大事なポイントは、「後続車の全体がルームミラーに映っている」ことだ。
なお、ルームミラーやサイドミラーは注視するのではなくチラリと見る程度にとどめ、自車の前方を走るクルマとの距離に十分注意すること。
後続車の速度はサイドミラーに映る大きさの変化で見極める
後続車の速度は、距離よりも把握しやすい。
サイドミラーを2、3度チラ見して、後続車の大きさが変わらないか小さくなっていけば自車と同じ速度か自車のほうが速いということ。これがベストな車線変更の状態だ。
ここでウインカーを出し、いよいよ車線変更を開始するが、ハンドル操作の前にチラリと再度右側を安全確認。そしてハンドルを少しだけ右に切る。ある程度の速度が出ていれば、右に少しハンドルを切るだけで車線変更は可能。ここで大きくハンドルを切ってしまうと、自車は急な動きになるかフラついてしまうので要注意!
車線変更は入りたい車線の流れに合わせて加速気味に
車線変更は、入りたい車線を走ってくる後続車の速度と自車がほぼ同じ、もしくは自車が少し速い速度(加速状態)で行うのが基本。この速度であれば、後続車が急に迫ってくることはなくスムーズに車線変更できるからだ。
だが、変更したい車線の流れが自車の車線より速い場合はどうするのか?
この場合は、自車の後続車にブレーキを踏ませない程度に車線内で少しだけ減速(アクセルから足を離す程度)し、前車との距離を少し空ける。そこからタイミングを見計らってアクセルをグッと踏んで加速気味に入りたい車線へ移動する。
少しだけ切ったハンドルと加速気味に車線移動を行ったおかげで、スムーズに無事車線変更完了。ハンドルを戻し、まっすぐになったらウインカーも解除される(解除されない場合は手動で解除操作)。
文字にするとやっぱり難しく感じるかもしれないが、読みながら頭でイメージを進めてみると苦手が少しは克服できるかも。車線変更は「そんなに苦手じゃない」と言えるようになれば幸いです。
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