■しかし996または997型なら普通に買える可能性大!
現行世代または1つ前の世代、あるいはグッとクラシカルな空冷世代の911はおおむね無理ということが判明したわけだが、「それらの中間に位置する世代」であれば、実はポルシェ911であってもけっこう現実的だ。
その代表的な世代は「997型」だ。前身である996型でイマイチ不評だった異型ヘッドランプを伝統的な丸形に改め、可変減衰力ダンパー「PASM」を3.8LのカレラSに標準装備し、3.6Lのカレラにオプション設定した。
見た目も走りも、公道を普通に走るかぎりでは現行992型にほぼ遜色なしと感じられる世代だといえる。
その前の「996型」は、前期型は今ひとつ不評で、後期型も「天才バカボンのホンカンさんみたいなヘッドランプが苦手」という人はいるが、後期型の良質中古車であれば、かなりの“911感”を手頃な予算で味わえるはずだ。
■ポルシェ911 type 997(2004~2011年)
2世代前の911。前期型カレラは最高出力325psの3.6Lエンジンを搭載し、カレラSは同355psの3.8Lを搭載。トランスミッションはいずれも6MTまたは5速ATのティプトロニックS。2008年7月に後期型となり、直噴エンジンと7速PDKが採用された。
●新古車価格
・前期型カレラ 6MT:600万~750万円
・前期型カレラ ティプトロニックS:360万~560万円
・後期型カレラ 6MT:―
・後期型カレラ PDK:560万~750万円
●狙い目は「後期型カレラ PDK」
前期型はエンジンの信頼性に少々の不安もあるため、直噴になった後期型を狙いたい。で、後期カレラのMTはほぼ流通していないため、必然的に狙い目はPDKになる。後期カレラS PDKでもいいが、やや希少だ。
●ローン試算(2009年式911カレラPDK)
・車両価格:7,000,000円
・頭 金:2,500,000円
・支払回数:120回
・金利:1.9%
・ボーナス月加算:0円
・毎月支払額:41,205円
■ポルシェ911 type 996(1998~2004年)
水冷エンジンを伴って1998年に登場した3世代前の911。3.4Lエンジンを搭載した前期型はやや微妙だが、マイナーチェンジで3.6Lエンジンを積むことになった後期型(2001年9月~)はなかなかの出来。トランスミッションは6MTまたはティプトロニックS。
●新古車価格
・前期型カレラ 6MT:300万~390万円
・前期型カレラ ティプトロニックS:270万~380万円
・後期型カレラ 6MT:430万~530万円
・後期型カレラ ティプトロニックS:290万~420万円
●狙い目は「後期型カレラ ティプトロニックS」
前期型は問答無用で無視し、後期型のなかから良質物件を探すべし。価格の安さと流通量の多さから後期カレラ ティプトロニックSを狙い目としたが、やや高くてもOKなら、数は少ないが6MTも探してみたい。
●ローン試算(2002年式911カレラ ティプトロニックS)
・車両価格:3,500,000円
・頭 金:1,000,000円
・支払回数:72回
・金利:1.9%
・ボーナス月加算:0円
・毎月支払額:37,766円
【番外コラム01】ティプトロニックSってぶっちゃけどうなんだ?
「変速のキレ」という点では、当然MTやPDKには劣る。しかしそこをさほど求めないのであれば、決して悪いモノではない。また信頼性というか耐久性が異様に高いという美点もある。
コメント
コメントの使い方自分が所有していた車での個人的な感想ですが、ポルシェはフェラーリやランボルギーニに比べたら故障しなかったです。メンテナンスと維持費は国産車よりはるかにかかりますので覚悟がいります。中古車の場合は目に見えない箇所の痛み具合が素人にはわからないので、信頼出来る車屋さんで買うことをオススメします。この手の車で安くて優良な中古車はありません。