■トヨタクラウンの評価は?
水野和敏 トヨタ クラウンクロスオーバー 取材メモ
・車体剛性の高さはトヨタ最新プラットフォームに共通した美点で、このクラウンにもしっかりとその性能は受け継がれている。
・タイヤがややソフト。車体も足回りもガッチリとしているので、タイヤの内圧を0.1kg/平方cm程度高めてやれば、よりシャキッとした操縦性となる。
・600万円級の高級車、しかもクラウンということを考えると、内装の質感が物足りない。
モデルチェンジで大きな変革を断行したクラウン。前型車がユーザーニーズを捉えきれていないことは明確なのだから、SUVとクーペセダンのクロスオーバーを新しいクラウンの象徴的モデルとして、最初に送り出した意味もよくわかる。
乗ってみれば車体剛性の高さや、サスペンションのチューニングの作り込みなど、高く評価するポイントは多い。単純にクルマハードとして評価すれば93~94点だ。
しかし、オプション込み600万円級の高級車でクラウンを名乗るのであれば、インテリアの質感や気配りなどの「おもてなし」部分に、しっかりとした造り込みは必須だ。
トヨタ クラウンクロスオーバーG Advanced Leather Package
・全長:4930mm
・全幅:1840mm
・全高:1540mm
・ホイールベース:2850mm
・最低地上高:145mm
・最小回転半径:5.4m
・車両重量:1790kg
・エンジン:直列4気筒DOHC
・総排気量:2487cc
・最高出力:186ps/6000rpm
・最大トルク:22.5kgm/3600-5200rpm
・モーター出力/トルク:F:119.6ps/20.6kgm R:54.4ps/12.3kgm
・トランスミッション:電気式無段変速機
・WLTCモード燃費:22.4km/L
・Fサスペンション:ストラット
・Rサスペンション:マルチリンク
・タイヤサイズ:225/45R21
・車両価格:570万円
■BMW X4の評価は?
水野和敏 BMW X4 取材メモ
・3シリーズセダンのプラットフォームをベースとした車体と基本シャシーはガッチリとした剛性を発揮。FRベースならではのプロポーションも魅力。
・フロントサスペンションはストラットアッパーを後退させた、いわゆるハイキャスターのサスペンションジオメトリーを採用する。
・Mモデルということもあり、直列6気筒3Lターボはハイパワーで吹け上りも気持ちいい。
BMWのXモデルは奇数モデルが正統派SUVで、偶数モデルがクーペSUVのクロスオーバー的モデルとなる。このX4はセダンの3シリーズをベースとしたSUV、X3のクーペクロスオーバーだ。その意味でクラウンが目指した新たなカテゴリー作りとだぶる。
今回のモデルはMモデルなので、基準車との差別化の意味でもスポーティな操縦性を際立たせている。少々やりすぎとも思えるが、Mモデルに対してユーザーが求めるパフォーマンスに応えると、これくらいのシャープさが必要なのだ。
エンジンは流石にBMWの直6だ。スムーズに吹け上がりサウンドも心地いい。
BMW X4 M Competition
・全長:4760mm
・全幅:1925mm
・全高:1620mm
・ホイールベース:2865mm
・最低地上高:205mm
・最小回転半径:5.8m
・車両重量:2020kg
・エンジン:直列6気筒DOHCターボ
・総排気量:2992cc
・最高出力:510ps/6250rpm
・最大トルク:66.3gm/2750-5500rpm
・モーター出力/トルク:―
・トランスミッション:8AT
・WLTCモード燃費:9.1km/L
・Fサスペンション:ストラット
・Rサスペンション:マルチリンク
・タイヤサイズ:F:255/40R21 R:265/40R21
・車両価格:1400万円
コメント
コメントの使い方毎回気になるのですが、水野さんが持ってるこの点数のボードは一体何ですか?
何かのスポーツの点数表でしょうか?
どなたか教えてください