■バカ売れした2代目プリウスから5ドアモデルの意味合いが変わった?
ここまで見てきて、国産車で1980年代から1990年代にかけて日本ではなぜ5ドアHB車が販売的に振るわなかったのかを考えてみたのだが、やはりスタイリングが4ドアセダンに比べて野暮ったい感じが敬遠された気がする。
そう、単刀直入に言うと「あまりカッコよくなかった」というのが真実だったような……。ただ、ラゲッジなどは5ドアHBのほうが容量は大きく、欧州市場で5ドアHBがウケていたのはそのあたりを欧州のユーザーはわかっていたからなのかもしれない。
その後、日本では2003年に登場し、大ヒットした2代目プリウスでは燃費の空力的に有利なボディ形状として5ドアHBを採用。以後、3代目~現行型5代目まで基本的なプリウスのボディスタイルは5ドアHBを継続。2009年にホンダが出した2代目インサイトは2代目&3代目プリウスに似た5ドアHBスタイルだった。
これまでは不遇だったが、これからは5ドアHBの時代になるのだろうか?
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コメント
コメントの使い方10代目コロナはセダンより5ドアの方が断然カッコイイ
日本の5ドアはトヨペットコロナRT40(1964年)の派生車として国内初登場したが売れませんでしたね
スプリンターシエロや、記事には紹介されなかったファミリアアスティナは、今見てもカッコイイと思うけど、当時の5ドアHBは「実用性重視で商用車っぽい」「グラスハッチが暑そう、重そう」というマイナスイメージが強かったかもしれない。プリウスもトヨタ的には「4ドアセダン」とされているし、時代に合った使い方をされる車かどうかで売れ行きが変わったんだよね。