車線の左右に引かれた白い破線って何?

三重線と似たようなラインとして、車線内の両端に白く短い破線が引かれた「ドットライン」と呼ばれるものがある。
これは道幅をあえて狭く見せることでその区間を走るクルマのスピードを落とす効果を狙ったラインで、長い下り坂やカーブ、スピード超過による事故が起こりやすい道路などに引かれていることが多い。
「ドットライン」がある道路でのはみ出しなどのルールは、基本的にはセンターラインの表示に沿ったものとなるが、事故が多い区間である可能性が高いだけに、見かけたらアクセルを緩め、スピードを落として通過することを心がけたい。
取り締まりの対象になることもある「車線境界線」に要注意!!

ここまでは対向する車線を分けるために引かれているセンターラインについて述べてきたが、道路上にはそれ以外にもさまざまな線が引かれている。
そのなかでも頻繁に見かけるのが、片側が2車線以上ある道路を複数に仕切るために引かれた「車線境界線」だ。
この「車線境界線」にも白や黄色のものがあるが、その意味合いはセンターラインの場合とは若干異なっているので覚えておきたい。
まず白い「車線境界線」の場合は、実線、破線にかかわらず車線変更や追い越しが可能であることを示している。センターラインでは「白い実線」は原則はみ出しが禁止されていたが、「白い車線境界線」であれば、車線変更をしての追い越しや障害物を避けることが可能というわけだ。
いっぽう黄色の「車線境界線」の場合は、車線変更を伴う追い越しは一切禁止となるので注意したい。もしこれに違反して取り締まりを受けると、普通車で反則金が6000円、違反点数1点となってしまう。
ゼブラゾーンの意味を知ってますか?

また、道路に引かれているラインの一種としてよく見かけるのが、ゼブラゾーンなどとも呼ばれている白い斜線が引かれたエリアだ。
道路交通法上の正式名称を「導流帯」というゼブラゾーンは、「車両の安全かつ円滑な走行を誘導する必要がある場所」に設置されるもので、交通量の多い交差点や右折および左折レーンの手前、車線が減少する道路など、渋滞や事故が起こりやすいところで見ることができる。
安全な走行を誘導することを目的としているため、警察や教習所などでは、基本的にゼブラゾーン内には進入しないように指導されているが、道路交通法上では走行が禁じられているわけではないため、進入しても即違反にはならない。
とはいえ、ゼブラゾーンをむやみに走ることは避けるのがやはり一般的。進入したことが原因で事故を起こしてしまった場合などは、過失割合が高くなる可能性もありうるので気をつけたい。
ここまでに挙げたもの以外にも、道路上にはさまざまな意味を持つ線やペイントが施されている。ふだん何気なく見ているものの、それらの意味をきちんと説明できないようであれば、この機会に一度初心に帰り、改めて復習しておくのもいいかもしれない。
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