ややこしい!? 二重線や三重線になっているセンターラインの意味は?
道路に引かれたセンターラインのなかには、黄色の実線と白い破線が平行に並ぶように引かれた二重線や、三重線になっているところもある。
まず、黄色の実線と白の破線が一緒に引かれた二重線のセンターラインの場合は、自分が走っている側の車線と対向車が走る車線それぞれで意味合いが違ってくるので気をつけよう。
先ほども説明したとおり、黄色の実線ははみ出し禁止、白の破線ははみ出し可であることから、2本あるうち自分から見て近い左側のセンターラインが黄色であれば、こちら側は障害物を避ける場合以外の車線をはみ出しはできないが、白の破線側である対向車は車線をはみ出しての追い越しが許されているということだ。
いっぽう、白い破線や実線の両側に黄色の実線が引かれている三重線のセンターラインがある道路は、どちらの車線も追い越しによる対向車線へのはみ出しが禁止されている区間。
意味合いとしては黄色と実線とまったく同じなのだが、より注意を喚起する目的があり、見通しが悪く対向車同士の事故が多い山間部の道路などに引かれていることが多い。
これと同じ意味を持つのが白い実線の二重になっているセンターラインだ。こちらも1本だけの場合と同じく、原則として対向車へのはみ出しを禁ずることを示すものだが、二重線とすることでより強くドライバーに注意を促している。
車線の左右に引かれた白い破線って何?
三重線と似たようなラインとして、車線内の両端に白く短い破線が引かれた「ドットライン」と呼ばれるものがある。
これは道幅をあえて狭く見せることでその区間を走るクルマのスピードを落とす効果を狙ったラインで、長い下り坂やカーブ、スピード超過による事故が起こりやすい道路などに引かれていることが多い。
「ドットライン」がある道路でのはみ出しなどのルールは、基本的にはセンターラインの表示に沿ったものとなるが、事故が多い区間である可能性が高いだけに、見かけたらアクセルを緩め、スピードを落として通過することを心がけたい。
取り締まりの対象になることもある「車線境界線」に要注意!!
ここまでは対向する車線を分けるために引かれているセンターラインについて述べてきたが、道路上にはそれ以外にもさまざまな線が引かれている。
そのなかでも頻繁に見かけるのが、片側が2車線以上ある道路を複数に仕切るために引かれた「車線境界線」だ。
この「車線境界線」にも白や黄色のものがあるが、その意味合いはセンターラインの場合とは若干異なっているので覚えておきたい。
まず白い「車線境界線」の場合は、実線、破線にかかわらず車線変更や追い越しが可能であることを示している。センターラインでは「白い実線」は原則はみ出しが禁止されていたが、「白い車線境界線」であれば、車線変更をしての追い越しや障害物を避けることが可能というわけだ。
いっぽう黄色の「車線境界線」の場合は、車線変更を伴う追い越しは一切禁止となるので注意したい。もしこれに違反して取り締まりを受けると、普通車で反則金が6000円、違反点数1点となってしまう。
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