現行型レヴォーグに設定され、限定500台が発表と同時に即完売となったSTIコンプリートカーのSTI Sport ♯。その第3弾モデルが現行型WRX S4に設定され、2024年新春にも発表される予定があるとか。これは気になる!
文/ベストカーWeb編集部・渡邊龍生、写真/ベストカーWeb編集部、スバル
■現行型レヴォーグでは限定500台が即完売!
先代型WRX S4に8年間乗り続けている自分にとっては実に気になる情報をキャッチした。2023年1月の東京オートサロン2023で初公開されたレヴォーグSTI Sport ♯が500台限定(価格576万4000円)で即完売となったことは記憶に新しいはずだが、販売店筋によるとその「STI Sport ♯」が現行型WRX S4にも設定されるというのだ。
ちなみにレヴォーグSTI Sport ♯のベースとなったのは2.4LターボのFA24ターボを搭載するSTI Sport R EXで、こちらは482万9000円なのでほぼ100万円の上乗せとなっていた。
さて、この限定車「♯」。そもそも最初に設定されたのは2020年夏、当時モデル末期だった初代WRX S4の500台限定車として登場している。STI Sport本来のコンセプトを守りながら、 「動的質感」と「静的質感」をより研ぎ澄ました「STI Sportの完成形」を目指したコンプリートカーだったワケだ。
でも、なぜ限定車のネーミングが「♯」になったのだろうか? 実はその進化を表すために、音楽において半音を上げることを意味する記号「♯」(シャープ)がネーミングされたのだった。どんなクルマでも、ドライバーの操舵に対し、クルマの反応にほんのわずかな遅れがある。
その遅れは、ドライバーの意思とクルマの反応にズレが生み、運転の愉しさ、気持ちよさを感じることができない。STI Sport ♯は、この遅れを徹底的に小さくするSTI独自のチューニングを行っていた。
■STI Sport ♯ならではの細やかなチューニングも!
現行型レヴォーグSTI Sport♯もコンプリートとしての方向性は同一で、STIパフォーマンスパーツをはじめとする特別装備を採用し、専用チューニングすることで操縦安定性の向上と、より上質な乗り味を実現していた。
エクステリアでは、フロントグリルやドアミラー、インテリアではウルトラスエードを使用したRECAROシート(現行型レヴォーグでは初装備)やルーフトリムなどをブラックで統一することで、余裕と落ち着きを感じさせる静かな佇まいと、上質な車内空間を演出していた。
このあたりはWRX S4でも出すとしたら、おそらく同一アイテムを採用してくる可能性が高い。ただし、RECAROシートに関してはすでにオプション設定でWRX S4では採用実績があるのだが。
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