スポーツカーらしさをアピールするものは複数があるが、一番分かりやすくインパクトが大きいものが「大型リアスポイラー」ではないだろうか。
先日改良モデルが発表されたスバルのスポーツセダンであるWRX S4も、メーカーオプション(STI Sport R EXのみ)ではあるものの、大型リアスポイラーが設定され、スポーツセダンとしての存在感を増したのも記憶に新しいところだ。
今回は過去に発売された国産車の中から、巨大な純正リアスポイラーを持っていたモデルを独断と偏見でピックアップしてみたい。
文/小鮒康一、写真/トヨタ、スバル、三菱自動車、日産自動車
■巨大なアーチ型ウイングは実はオプションだった!:トヨタ スープラ(A80系)
現在は17年ぶりに復活した5代目となるGRスープラが絶賛発売中となっているが、現行モデルはダックテール風のリアハッチ一体型のスポイラーが装着されている一方で、先代モデルとなるA80系スープラは、存在感バツグンの大型リアスポイラーがリアハッチにそびえたっていたのだ。
当時は多くのスープラに装着されていたため、標準装備のように感じてしまうほどだったが、実は全グレードでメーカーオプションとなっており、デビュー当時のカタログの見開きにはリアスポイラーが備わらないヌメっとしたリアセクションが大写しになった写真が使用されていた。
カタログには「ダウンフォース獲得を最優先に開発」したと書かれており、アーチ型のダイナミックな形状は見るものに強烈な印象を残したことは間違いないだろう。結果、アフターパーツメーカーのリアウイングはより大きくド派手なものが生まれるようになったのだった。
■86の歴史に残る巨大リアスポ装着車!:トヨタ 86 GT“エアロパッケージ”
現在では貴重な手ごろな価格で狙うことができるFRスポーツとして知られる86は、GR86が登場して旧型となってからも手ごろな価格となったことで高い人気を誇っているのはご存知の通り。
そんな先代86には多くの特別仕様車や限定車が存在していたことでも知られているが、大型リアスポイラーを採用したモデルとしては、2016年2月にカスタマイズカーとして追加された「GT“エアロパッケージ”」が存在している。
これはGTグレードをベースに前後のバンパースポイラーやマッドガード、フロアアンダーカバーに大型リアスポイラーといった空力パーツを最初から装着したもので、大型リアスポイラーは、面の部分をブラックカラーにするなど、スポーティかつ存在感のあるスタイルとなっていた。
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