■アタッチメントと特殊操作/必要に応じてアタッチメントを交換して対応 遠隔操作で危険回避も当たり前な世界だ!!
油圧ショベルやホイールローダーなどは、アーム、ブームの先端にさまざまなアタッチメントを交換取り付けをすることができる。
掘削する爪のあるバケットを基本とし、蟹バサミのようなグラップラや、岩を砕く振動ドライバー、金属を選り分けて拾い上げる電磁石など、サイズも含めればそのバリエーションは無限だ。
建機の世界では“小物”扱い的なパーツだが、大型のバケットなどは現場まで、20tトラックで輸送することもしばしばという迫力の物体。これは幹線道路で積載走行しているシーンを見たことがある人も多いと思う。
ほかにも今どきの建機の特徴として、危険な場所での作業が必要な場合には、オペレーターが乗車することなく、離れた安全な場所からラジコン操作で作業を行なうという方法もすでに一般的だ。
さらに遠隔操作も実現されている。3Dモニターを見ながら5G通信での遠距離のリモート作業も、必要とあらば普通に行なわれている。
■クレーン車/求められる性能と要素が多すぎる……走りの性能と天下無双の吊り下げ能力を見ろ!!
ビル建設現場などでよく見かけるクレーン。工期が何カ月もある場合には、ビルから伸びるように設置される「据え付け型」のクレーンが活躍しているが、ここで紹介するのは、建機とはちょっと毛色が違うが「クレーン車」というヤツだ。
クレーン車にもクローラークレーンとホイールクレーンがあるが、「車」ということで道路を走行して現場で作業するタイプのものを紹介したい。
また、ベースが自動車車両であるトラッククレーンやキャブバッククレーンを除くとざっくり分けて、ラフテレーンクレーンとオールテレーンクレーンの2種が挙げられる。
本誌読者なら「テレーン」が「地形」を意味する言葉であることはご存知と思われるが、その名の通りでラフテレーンは荒れた地形・路面でも入り込める走行性能を持ち、オールテレーンはすべての地形・路面で……ということになりそうだが、実はオールテレーンの“オール”は道路において、という意味があるようだ。
なお、ラフテレーンは走行運転とオペレーションが同じ運転台で行なわれ、オールテレーンはそれそれが別の運転台を持っている。
■建機が半自動で作業してくれるって!?
建機はいま、無人化・自動化などによる安全性と生産性向上の実現に向かって進んでいる。
このコマツのスマートコンストラクションでは、GPSやドローンを飛ばして作業現場の地形の3Dデータを取得。完成図面までにどういった作業で進めるか、シミュレーションや施工計画策定を行う。
機械には予め各部にセンサを搭載して、バケットの刃先の位置データを把握し、どこまで掘り進めて良いか判別。作業が半自動制御されるというもの。
作業位置の誤差もGPSの精度が高まっていることから、数センチ程度とのことなので、SFだと思っていたことがとっくに実現されていた!!
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