■パワーユニットと安全法規対応が壁
ということでエクスフォースへの期待が高まるわけだが、このクルマにも立ちふさがる問題はある。パワーユニットと安全法規対応だ。
まずパワーユニットだが、インドネシアで作られるエクスフォースは1.5Lの自然吸気ガソリンエンジン(現行エクスリプスクロスが積む4B40型の一世代前の4A91型)を積む。日本で発売するにはこれだけでは厳しく、やはりPHEVが必要になるだろう。
となるとアウトランダーやエクリプスクロスが積む2.4Lガソリンエンジン+モーターというPHEVユニットを収め、かつ4WD化が必要になるのだが、エクスフォースでこれが可能かどうか、現時点では情報がない。
安全法規対応はどうか。エクスフォースはASEANほか新興国の基準に照らして設計されているため、日本の衝突安全基準をクリアできない可能性が高い。歩行者頭部保護といった先進国特有の基準は、ゼロから検討する必要も出てくるはずだ。
これらを乗り越えるためには、エクスフォースに大きな改良が必要となる。この場合、日本市場だけでは採算が厳しいので、オーストラリアなど先進国市場全体をにらんでの戦略が必要になるだろう。
繰り返すが、エクスフォースを新興国向けで終わらせるのはもったいない。日本の街角で、ぜひともその姿を目撃したいものだ。
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コメント
コメントの使い方物価上昇。車両価格上昇。賃金安い。総額250万で無理せず購入できる素敵な車がほしいですね。