4代目スイフトの弱点は払拭され、最高の選択肢に!!
スイフトは、優れたシャシー性能による走りのよさも定評があるモデルだ。グローバルで販売されるスイフトには、あらゆる路面を様々な車速で走ることが求められるが、スイフトはコンパクトなボディで狭い道でも運転がしやすく、軽量で燃費もよく、余力十分なエンジンによってキビキビと走る。車体やタイヤ、前席シートなどもつくりがよく、コンパクトサイズであっても走りの安心感が非常に高い。
その証拠に、2代目、3代目、4代目と、フルモデルチェンジの度に、RJCカーオブザイヤーの大賞を受賞している(COTY(日本カー・オブ・ザ・イヤー、CAR OF THE YEAR JAPAN)大賞を一度も獲れていないのが気になるが)。今回の5代目スイフトついては、もちろん走行性能などは乗ってみないとわからないものの、正常進化しているのであれば、従来型のよさを引き継いでいると思われ、2024年のRJCカーオブザイヤーの大賞は、この新型スイフトになるだろう。
そんなスイフトだが、SNSなどでは、スイフトオーナーの「買って後悔した」というコメントもいくつかみられる。その理由は主に、「乗り心地が硬い、跳ねる」というものと、「先進装備がない(他社に比べて遅れている)」というもの。これらのオーナーのなかには「スイフトスポーツ」のオーナーも含まれており、乗り心地に関しては、異なる足のセッティングの感想が指摘されている可能性はあるが、実際に所有して長く運転したからこそ感じた、従来型スイフトの弱点といっていいだろう。
その点、今回の新型は、カーブの手前で速度抑制してくれるACCや、交差点でのブレーキサポートをバージョンIIへアップデート、ドライバモニタリングシステム、アダプティブハイビームシステムなどを装備し、ADAS(先進運転支援技術)に関しては、ほぼ期待通りのアイテムを手に入れた。乗り心地に関しては趣味嗜好もあるのでなんともいえないが、ボディサイズを維持したうえで、弱点だったADASを補強、奇をてらわないタイムレスなデザインをまとい、コスト上昇も抑え込んだことで、このクラスでは最高の選択肢となったのではないだろうか。
新生スイフトスポーツもキープコンセプトでの登場なるか!??
こうなると気になるのが新型スイフトスポーツだ。先代の4代目では、スイフトとスイフトスポーツの新車登録台数の割合は3:2くらいと、スイフトスポーツも結構売れている。5代目にもスイフトスポーツは投入されると思われるが、これまで通り、ハイパワーエンジンを積んで、車幅を広げてワイドタイヤを履き、前後スポーツバンパーとスポーツマフラーで武装する、というコンセプトで登場するかは分からない。
他メーカーのように、ストロングハイブリッドモデルだけにする、といったシナリオも大いに考えられるが、新型スイフトをここまで格安高性能で仕上げてきたスズキならば、ファンが新型スイフトスポーツに期待する内容を理解してくれているはず!! 登場を楽しみに待ちたい。
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