今や当たり前のDOHCはヤマハの存在が大きかった!? 初代セリカに搭載で大ヒット!! 「DOHCエンジン」普及の功績

■ついにDOHCの民主化に成功!!

DOHCの民主化に大きく貢献した2T-Gエンジン。こちらはカローラレビン(TE27)のもの
DOHCの民主化に大きく貢献した2T-Gエンジン。こちらはカローラレビン(TE27)のもの

 しかし、DOHCの民主化という意味では2000GTの3Mエンジンよりも、初代セリカやカローラレビンなどに搭載された2T-Gエンジンの方が、功績が大きいと言える。

 1970年に登場した2T-Gエンジンだが、これはOHVのエンジンをDOHC化したものであった。

 当時のDOHCエンジンは高価なモデルに搭載されたものばかり。そんな中セリカは87万5000円~という他メーカーのDOHCエンジン搭載車よりも25~30万円ほど安い金額で発売された。

 その背景にはコストを加味した設計があったのだが、このあたりは2000GTとは違い思想が用いられたと言えるポイントだ。

 この2T-GエンジンでDOHCエンジンは庶民にも手が届く高性能メカニズムとなった。

 また、2T-Gエンジン搭載車が各種モータースポーツカテゴリーで活躍を見せたのも「DOHCエンジン=高性能」という図式を植え付けるのに一役かったことだろう。

 コストダウンを考えて作ったエンジンであっても、DOHCは高性能であることを広く知らしめたのだ。

 こうして2T-Gエンジンの影響で台数も知名度も広まったDOHC。トヨタとヤマハのタッグが無ければ、ここまで早い普及は無かっただろう。

【画像ギャラリー】ヤマハがいなければDOHCの普及は遅れていた!? ヤマハが開発したDOHCエンジンをチェック(18枚)画像ギャラリー

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