■ロータリーEVの横展開はどうなる?
さて、ロータリーEVがせっかく開発されたので、CX-5、CX-60などのSUVモデルにも将来的に横展開を期待したいというユーザーは多いだろう。しかし、これには問題がある。それはプラットフォームだ。
MX-30はBEVをもともと想定して設計しているが、その他のモデルは内燃エンジンのみを想定して設計されている。まずフロア下にバッテリーを搭載するようにできていないのだ。そこに無理やりバッテリーを搭載することは難しい。
そうなると、横展開が実現するのは、次のモデルチェンジのタイミングということになる。それまではロータリーEVの技術をさらに洗練させる期間といった感じだろう。
ロータリーエンジンは、マツダが開発しているユーグレナ(藻類)を原料にしたe-合成燃料や、液体水素といった燃料を、そのままの構造で燃焼させることが可能なので、SKYACTIV-Xのように将来性に窮するという可能性は低いだろう。ロータリーEVのさらなる展開に期待したい!
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