■3列シートミニバンでは最廉価
●トヨタ シエンタ(X〈2WD〉)199万円
パワーユニットは直列3気筒1.5LのNAエンジンとハイブリッドだ。NAエンジンのXは、7人乗りでも価格が200万円を下まわり、3列シートミニバンでは最廉価になる。その分だけ装備はシンプルだ。
スライドドアの電動機能は、左側には標準装着されるが、ひとつ上のGと違って右側はオプションでも用意されない。
エアコンもマニュアルタイプになる。またブラインドスポットモニター、スマートエントリー、ディスプレイオーディオなどは、Gには標準装着されるがXではオプション設定だ。
これらをXに装着すると、オプション価格は約8万5000円になる。それでもGに比べて約26万円安い。推奨グレードはNAエンジンのGだが、エアコンはマニュアル、右側のスライドドアも手動式でよければXを選ぶ選択もある。
●Xの運転支援システムの主な機能
・衝突被害軽減ブレーキ:○
・追従クルーズコントロール:○(全車速)
・誤発進抑制:○(前)※後退時の誤発進抑制機能はオプション
・後側方接近車両検知:オプション
・エントリーグレードオススメ度:★★★★☆
●No.1オススメグレードは「G(1.5Lガソリン車)」234万円(7人乗り)
数年後に売却する時の査定は、グレードが基準になり、オプションはあまり加味されない。したがって中級グレードで234万円のGがベストだ。ミニバンでは安い。
■動力性能や安全装備も充実
●トヨタ ランドクルーザー(GX)510万円
エントリーグレードのGXは、V型6気筒3.5Lガソリンツインターボを搭載する。動力性能は上級グレードと同じで、4WDのリアデフロックなどもオプション装着できる。安全装備にも大差はない。
異なるのは内外装の装飾やシートの電動調節機能などが省かれることだ。サイドステップもオプションだが、本格的に悪路を走るなら都合がいい。悪路では、外装パーツはシンプルなほうが路面や障害物との接触も避けられるからだ。
GXの価格は510万円だから、AXと比べて40万円安く、人気のZXと比較すれば220万円下まわる。一般的な推奨グレードは、機能や装備と価格のバランスを考えるとガソリンツインターボのVXだが、悪路を走る機会が多いならGXも検討したい。
●GXの運転支援システムの主な機能
・衝突被害軽減ブレーキ:○
・追従クルーズコントロール:○(全車速)
・誤発進抑制:○(前後)
・後側方接近車両検知:○
・エントリーグレードオススメ度:★★★★★
●No.1オススメグレードは「VX」630万円
ガソリンツインターボのZXは、人気の最上級グレードながら装備のわりに価格が高い。最も推奨できるグレードはZXよりも100万円安い中級のVXだ。
■2L・e-BOXERの2WD
●スバル クロストレック(ツーリング)266万2000円
グレードは水平対向2Lのe-BOXERを搭載するツーリングとリミテッドがあり、駆動方式は2WDと4WDを選べる。エントリーグレードはツーリングの2WDだ。
リミテッドは前席の電動調節機能などを標準装着するが、価格の割安度も考えるとツーリングで充分。スバルはベーシックなグレードでもオプションを充実させ、11.6インチのセンターディスプレイなどを任意に装着できる。
よってツーリングを選び、必要な装備をオプション装着するのが合理的だ。
ただし駆動方式は4WDを推奨する。最低地上高の200mmは、4WDとの相乗効果で優れた走破力を発揮するからだ。また4WDは、乾燥した舗装路の下りカーブでも安定性を向上させる。ツーリングの4WDがお薦め。
●ツーリングの運転支援システムの主な機能
・衝突被害軽減ブレーキ:○
・追従クルーズコントロール:○(全車速)
・誤発進抑制:○(前後)
・後側方接近車両検知:○
・エントリーグレードオススメ度:★★★★☆
●No.1オススメグレードは「ツーリング4WD」288万2000円
ツーリング4WDは、求めやすい価格で舗装路での優れた安定性と悪路走破力を両立させた。上級のリミテッドと同じく本革シートもオプション装着できる。
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