■なかなか曇りが取れないことも!? 「デフロスター」の効果的な使い方
クルマのガラスの曇りを除去するための「デフロスター」や「デフォッガー」だが、いざという時に「思ったほどの効果を発揮してくれなかった……」、なんてことのないよう、その機能を充分に引き出すための正しい使い方をぜひ覚えておきたい。
特にフロントガラスの曇りを「デフロスター」は、エアコンの機能のひとつであるため、その設定次第で、効き目に大きな差が出ることがある。
もし、「デフロスター」のスイッチをオンにしているにもかかわらず、ガラスの曇りがあまり取れないようであれば、まずエアコンの「A/C」のスイッチがオンになっているかを確認してみよう。
「A/C」がオフのままでは吹き出す風の除湿が充分ではなく、曇りを除去する効果も半減してしまう可能性があるからだ。
また、エアコンが「外気導入」になっているかも合わせてチェック。これが「内気循環」のままだと、車内の空気の湿度が下がらず、こちらもガラスの曇りがなかなか取れない原因となってしまう。
ただしオートエアコンの場合、上記の2点に関しては「デフロスター」の起動と同時にエアコンが自動的に最適な設定へと切り替わるタイプが多いため、オートエアコン搭載車であれば特に気にする必要はない。
いっぽうでオートエアコンにもかかわらず「デフロスター」があまり効かない場合は、エアコンの設定温度が低すぎる可能性があるため、設定温度を高くする必要がある。
「デフォッガー」の使用に関しては特筆すべき点はあまりないが、電熱線への電気の供給にはバッテリーに大きな負担がかかるため、長時間使いすぎると、バッテリー上りの原因にもなりかねない点は知っておきたい。
自動的に「デフォッガー」の機能がオフになる車種以外では、長時間の使用やスイッチの切り忘れには注意が必要だ。
■「デフロスター」や「デフォッガー」が効かない時は故障の可能性も
前述の設定を試してもフロントガラスの曇りが取れないのであれば、「デフロスター」が故障している可能性がありうる。
特にフロントウィンドウの下から出るはずの風が出ていないという場合は、エアコンの風の向きを切り替えるためのフラップが動かなくなっていたり、熱交換器であるエバポレーターが凍結している可能性がありうる。
また、最悪の場合、エアコンの送風を担うブロアモーター自体がダメになっていることも。
いずれにしても「デフロスター」の故障は素人には手に負えないことが多いため、不調を感じたらまずはディーラーや修理にも対応してくれる大手カー用品店などに相談してみよう。
これは「デフォッガー」の場合も同様で、ガラスの中の電熱線が断線してしまった場合などは、リアガラスの交換が必要となるなるため、こちらも専門の知識を持つプロに頼るのが得策だ。
視界不良による事故の原因にもなりかねないクルマの窓ガラスの曇り。結露が起こりやすい冬の季節や、今後訪れるジメジメとした梅雨に備えるためにも、その正しい使い方を改めておさらいしておきたい。
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