■日産とホンダの提携効果が最も大きいのは軽自動車分野!?
日産とホンダの提携によって何が生まれるのか? まず最初に、ことわっておきたいのは、この情報は、あくまでも憶測であること。
ただし、火のないところに煙は立たない……。例えば、ホンダと日立製作所が出資し、イーアスクルを製造する合弁会社の日立アステモに、ジヤトコを傘下に持つ日産が資本参加することが、業界筋で予想されている……。
そこで一歩踏み込んで考えてみたい。日産が持っているものでホンダが欲しいものとしては、BEVのSUV(パワートレイン含め、BEVのアリアなど)、ミニバン(エルグランド)、4WDシステム(e-4ORCE)といったところか。
いっぽう、ホンダが持っているもので、日産が欲しいものは、特に軽自動車およびBEVの軽商用バンではないだろうか。
日産にしてみれば、特に暦年の新車販売台数において2年連続、軽四輪車新車販売台数においては9年連続の首位を獲得しているN-BOXを喉から手が出るほど欲しいに違いない。
さらに傘下の三菱が発売しているミニキャブEV&日産NVクリッパーEVに加えて、2024年春から販売予定のN-VAN e:の技術や車体を共有できれば、トヨタ/ダイハツ/スズキ連合の軽商用バンに対抗できる。ホンダからしてみてもシナジー効果から得られるし、スケールメリットは大きい。全個体電池の開発・生産・販売の共有もしかりだ。
つまり、日産、三菱、ホンダの3社による軽自動車分野における協業で、プラットフォームやイーアクスル共用化に伴うコスト削減効果は大きいので、今後、発売されるBEVのN-BOX e:を視野に入れ、日産サクラ&三菱eKクロスEVと、プラットフォームやBEVの基幹部品となるイーアクスルの共用化なども考えられる。
まだまだ夢物語に過ぎないが、プラットフォームを共用化しつつも、日産、ホンダそれぞれの個性を詰め込んだBEVや軽BEVが生まれることに期待したい。
クルマファンであれば、ノートタイプR、シビックNISMOなどのコラボモデルを期待してしまうところだが……。
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