■スズキを見直した
(スズキ スプラッシュを所有するユーザーから、スズキ車はなぜ欧州車に負けない乗り味を出せるのですか?と尋ねられて)
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スズキというメーカーは懐が深いですね。スズキは日本でこそ下位メーカーかもしれませんが、世界的に見れば立派なメーカーです。特に小型車作りにおいては、しっかりとヨーロッパで認められており、プジョウやVWがライバルとなっています。
その特徴をひと言でいうと、「良心的」ということだと思います。使う側に立ってのクルマ作り、それが受け入れられている理由でしょう。
スズキはもっともっと評価されていいメーカーだと思います。
■W123が元気です
(叔父がW123セダン〈メルセデスベンツ〉に乗っているという読者からの「徳さんディーゼルはやっぱりいいですね」という話題に触れて)
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当時のコンパクトはSクラスを基準にしたものでした。本来のメルセデスのコンパクトは190からでしょう。190Eが登場し、次にEクラスが生まれ、Sと合わせて、S、E、Cとメルセデスの基本ラインアップが固まりました。
現在はSとCがメルセデスにとって重要でしょう。もっとも昨今はニューカー発表のタイミングでその重要性が決まりますが、必ずメルセデスらしさを感じさせてくれるのはSクラスだと思います。
さて、1970年代から1980年代のこのメルセデスは当時の“ベンツ”らしさを色濃く残していますね。古いSクラスはアクセサリーが充実していて現在でも実用的で便利ですね。
■新政権はどうだ
(政権が自民党へと移り、「徳大寺さんは新しい政権に何を期待されますか?」と尋ねられて)
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新しい政権に望むことは、自動車をもう少し重く考えてほしいということです。
もちろん政治にとって自動車は大切で日本の産業のひとつでしょう。しかし、政治家のなかには自動車を重要と考える人が少なく、税金を取ることや単に大きな産業と考えているのではないでしょうか。
彼らのアタマに自動車のことがないことは残念ですが、これが日本の現状なのです。自動車を考えると資源や交通などいろいろ広がるのですが、もう少し問題意識を持った政治家がいて、議論されてもいいと思いますがね……。
■名車の物納は?
(読者からの「日本はクラシックカーの文化が育たないなあと嘆いてしまいます」というお便りに答えて)
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T型フォードは私にとってもあまりに古くこれといった想い出がありません。しかし、これを所有した方はその時代をよくご存じなのでしょう。
確かにこういった貴重なクルマを保管する受け皿は必要で、各地の自動車博物館になるのでしょうが、国も売って少しでも国庫に入れなくてはなりませんから難しいところです。
古いクルマを見るにつけ、私も70代になりましたから、これから私と同年代のクルマを所有することがあるかもしれません。ちなみに私は1939年生まれです。私にとって思い入れがあるのは、1950年代のアメ車で、特にクライスラー、デソート、ナッシュ、パッカードなどに懐かしさを感じますね。
当時の日本車はダットサン、トヨペット、オオタ、プリンス、日本オートサンダルなどです。ダイハツもスズキもありましたが、スバル360を一番よく覚えています。
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