どうにかして! 日本のネオクラシックカーが絶滅危機! 13年超の税金割増しもあって日本の貴重なクルマは海外大流出中!!

■ドイツではヒストリックカーナンバー制度があり、旧車は大切にされる

各メーカーが最近レストア事業を始めており、ようやく自社の古いクルマのパーツ供給に力を入れてきている。政府は電動化よりも先に自国のクルマ文化遺産のことを考えてHナンバーの創設をお願いしたい
各メーカーが最近レストア事業を始めており、ようやく自社の古いクルマのパーツ供給に力を入れてきている。政府は電動化よりも先に自国のクルマ文化遺産のことを考えてHナンバーの創設をお願いしたい

 ドイツでは、2030年までに純ガソリン車、純ディーゼル車の新車販売禁止を打ち出しているが、一方では30年以上前に生産されたオリジナル状態を維持しているクルマには、「オールドタイマー制度」というものがあり、税金や車検制度上の優遇税制が受けられる。

 なかでも製造から30年以上経過した乗用車両については、「Hナンバー」と呼ばれる制度により優遇税制が受けられる。「H」とはドイツ語の“Historisch”、日本語では「歴史的」のHを意味する。

「Hナンバー」の取得には厳格な基準が設定されている。公道を安全に走行が可能であり、環境負荷を抑えるべく触媒を装着するなど、排ガスの抑制への対応が施され、シャシー/エンジンなど、車両各部のチェックを受けて条件をクリアする必要がある。さらに、「Hナンバー」の取得には高いオリジナル状態を維持していることが要求される。

 たとえば、どのような部品を使って修理したのかがわかる整備記録簿の提出が必須となり、塗装も極力純正塗料を使用したことが求められる。また最新のオーディオ類を装着するのも認められないなど、厳しいチェック基準を満たさなければならない。

 このように、無改造のオリジナル状態を保ちつつ、文化的価値のあるモデルであることが認められると、車両ナンバーの末尾に「H」が付加された「Hナンバー」が与えられる。

「Hナンバー」を取得すれば、排気量にかかわらず、年間の自動車税が一律に約190ユーロに抑えられ、「Hナンバー」車両は都市ごとに設定されている環境規制に縛られることがない。

 さらに「シーズンナンバー」という期間限定のヒストリックカー用ナンバーも用意され、年間の税金を12ヵ月で割り、使用月間分を掛けた額を支払うことで取得でき、「Hナンバー」と「シーズンナンバー」を組み合わせて、使用期間ぶんを税金として支払うこともできる。

ヒストリックナンバーを装着しているポルシェ356スピードスター
ヒストリックナンバーを装着しているポルシェ356スピードスター

■もういい加減、旧車の高い税金をなくすべきだ

 MGやロールスロイス、ジャガーやアストンマーティンなど歴史ある自動車メーカーを輩出したイギリスでも1981年1月1日以前に生産されたクルマもしくは1月7日以前に登録されたクルマは自動車税が無税。そして生産もしくは登録から40年経過したクルマ、過去30年に大幅な改修(シャーシ、車体、エンジンなどの交換)がなされなかったクルマは車検が免除。

 フェラーリやフィアット、ランチアなどの自動車メーカーを抱えクラシックカー人気も高いイタリアでは、車齢30年以上は自動車税が免除、もしくは車齢20年以上で歴史的価値があると認められたクルマは半額となる(一部の州を除く)。

 環境保護先進国スウェーデンでも古いクルマへの優遇がある。車齢30年超のクルマは自動車税が免税、通常は1年毎の車検も2年毎となる。また車齢30年超のクルマを輸入する際には関税が免除、付加価値税が25%から12%に減免される。

 日本では車齢が30年以上の乗用車登録台数は全体の1.5%ほど。それらのクルマに対して多少税金を減免しても税収にそれほど大きなインパクトはない。

 逆に旧車レストアなどが盛んになること、車齢延長によるライフサイクル全体で見た排出量の抑制などによって長い目で見ると、税収ベースの拡大面でも基幹産業である自動車産業の未来にとってもプラスの面があるように思われる。

 古いクルマを大切に乗り続けることは、新しいクルマに何回も乗り替えるよりも、かえってエコロジーになるのではないかと思うのだがいかがだろうか。

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