減少するガソリンスタンド、若者のクルマ離れ…… クルマ界の巨匠が残した金言は月日がたっても色あせない【復刻・徳大寺有恒「俺と疾れ!!」】

■5歳の息子とクルマ

(クルマにまったく興味を示さないという5歳の息子を持つ読者の「若者と同じように、子どものクルマ離れも進んでいるのかもしれません」という声に対して)

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 もう少し待ってください。息子さんが女性とデイトするようになれば、クルマのありがたさがわかるはずです。

 おっしゃるように自動車産業は日本のお家芸で今や、世界中で日本車のクオリティの高さは評判になっています。

 そしてクルマが産業に与える影響はものすごいものだときっとわかります。しかし、息子さんが運転する時のクルマはどうなっているのでしょうか?

 きっとオート○○といった名前のクルマでしょう。

 話を変えて自動車産業に代わる基幹産業とは何でしょう?

 私はちょっと思いつかないのですが、人力によるサービス業になるという人もいますが、どうなのでしょう。

■プジョーとシトロエン

(ティーダを愛車に持つ読者からの、「輸入車に乗り換えたい。初めて乗る輸入車としてシトロエンC3かプジョー208ならどちらがおすすめか、また2台はどう違うのか」と聞かれて)

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 プジョウとシトローエンではプジョウのほうがオーナーです。シトローエンをプジョウが買収したのです。

 日本ではこの2社は五分と五分ですが、このクラスに関してはシトローエンのほうが少し面白いかもしれません。

 しかし、プジョウのまじめさも捨てがたい。あとは●●●さん(読者の方のお名前)が、自分で乗って比べるしかありません。

 お住まいの川崎ならば、ディーラーはたくさんあるはずです。お気に入りの乗り味を選んでください。

■ヴィヴィオ T-TOP

(ヴィヴィオ タルガトップを愛車にする読者からの、「徳大寺さんはヴィヴィオのタルガトップに乗られたことがありますか?」という声に)

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 残念ながら乗る機会を逸しています。

 しかし、臥牛山さんの話を聞いても日本車のクォリティはたいしたものだと思います。約20年前に軽自動車でタルガトップを採用するなど、当時の常識では考えられないことだと思います。

 スバルも●●●さん(読者の方のお名前)の話を聞けば喜ぶでしょう。お説のとおり、日本のメーカーはいまだ生産台数が最も大切なのでしょう。

 日本のメーカーは少し生産台数を忘れたら? と思いますが、メーカーに言わせれば、“台数が出るから安くクルマも売れるんだ”というでしょう。

 しかし、日本のクルマはもう行きつくところまで行っていますね。軽自動車でもコンパクトでも世界中がマネをするような技術をみせてほしいですね。

 燃費競争はどんどんおやりなさいといいたいですね。そして今の測定方法を工夫し、実用燃費とカタログ燃費を近づけてほしいですね。

ヴィヴィオ T-TOP…富士重工40周年を記念して3000台限定で発売されたタルガトップモデル。リアウィンドウは電動格納式で高田工業がトップ部分を製作した
ヴィヴィオ T-TOP…富士重工40周年を記念して3000台限定で発売されたタルガトップモデル。リアウィンドウは電動格納式で高田工業がトップ部分を製作した
ヴィヴィオ T-TOP
ヴィヴィオ T-TOP

■軽のSUVが選べない

(豪雪地域に住む読者からの「軽のSUVの選択肢がない」と嘆く声に)

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 パジェロミニもジムニーも私の好きなクルマですが、ジムニーは最もヘビーデューティなところが気にいっています。

 SUVはその力強い走りのためにファイナルギアが低くエンジンは絶えず高回転を強いられます。しかし、ジムニーの目的からいって仕方がないと思います。

 軽自動車のSUVは一時たくさんあったのですが、現在はなくなりました。しかし、ごく趣味的なクルマですから、2つか3つでいいでしょう。

 小さなSUVは少し高価でも、雪の多い地方では、足代わりとして必要ですから、4WD、ATという仕様で、できれば最小回転半径の小さいクルマを作ってほしいですね。

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