■免許はATか、MTか?
(就職に備え免許取ろうと考えている女子大生の方からの、「MT免許にすべきか、AT限定にすべきか」という相談に答えて)
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AT限定免許もいいですが、できればMT免許にしてください。ただし、MTが乗れなくて不便なのはヨーロッパの田舎に行った時にレンタカーを乗らなければならない時くらいでしょう。
時々小さな町のレンタカー屋にはMTしかないことがあります。古い面白いクルマがあり、マニアックな体験ができるかもしれません。
もしも、それよりもとにかく早くクルマに乗りたいということであれば、AT限定免許を先に取り、後から改めて気になるクルマが生まれたら、MT免許を取ってもいいかもしれません。
いずれにしても就職のために取った免許がきっかけで、クルマや運転が楽しいと思うようになってほしいと思います。
■老母とのドライブ
(介護施設に入った母を、桜の季節にドライブに連れ出したい、という読者の方のお話に)
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私の考えではお母さんはあなたと会っていたいのでしょう。どこへも行かなくても一日中ゆっくりと花でも見ながらお話をしてはいかがでしょう。今年は花が咲くのが早かったぶん、暖かくなりました。きっとお母様にとって楽しい時間になるでしょう。
親孝行は今しかできません。例えばデパートの地下に行けば、お二人の好みのものがきっとあります。それを二人ぶん買って、どこでもいい、二人で食べたらどうですか? きっとどこへも行かずともお母様は喜ばれるでしょう。
どうぞ、二人の幸せが長く続くことを祈っています。
■デ・トマソについて
(オリジナルのミニにベルトーネがデザインしたボディを載せたイノチェンティ・ミニが大好きだ、ダイハツエンジンのターボ・デ・トマソのじゃじゃ馬ぶりはヤバかった! という読者の方のお話に)
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その昔デ・トマソのオーナーであるアレッサンドロ・デ・トマソさんにインタビューに行きました。
しかし、この人は日本のことがあまりわかっていなくて話はトンチンカンでした。それでも面白く記憶に残る人でした。
アルゼンチン出身のレーシングドライバーである、デ・トマソさんはパンテーラやマングスタなど面白いクルマをいくつかやりましたね。イノチェンティも楽しいクルマでした。ダイハツエンジンになった時にラバーコーンがストラットになり、現代的なクルマになりましたね。
デ・トマソのベストはミドシップのヴァレルンガでしょう。美しいスタイリングやレーシングカーのような技術など見どころの多いクルマでした。
■古い自動車カタログ
(300冊以上のクルマのカタログを集め大切にしている読者の方からの、「これまでに見たカタログのなかで面白いと思ったものがあれば」という声に)
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自動車のカタログに写真が使われるようになったのは比較的新しいことです。それまではイラストレーションでカタログを作っていました。だからこのカタログ制作で有名人になる画家もいたのです。
日本人では猪本義弘さんでしょう。アメリカではそれこそデトロイトが多くのアーティストを生み出しました。
私の好きな画家はメルセデスベンツを数多く手がけたワルター・ゴチュケやゴードン・クロスビーですが、デトロイト出身の数名はいいと思います。時々モーターショー会場で売っていることがあります。もちろん高価です。
あとはフォード・コルチナのカタログが好きで、これは写真で1956年冬期オリンピックが行なわれた“コルチナ・ダンペッツォ”を舞台にしたもので、これはよかったですね。
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