■ホンダ WR-V X……89点
安くていいモノを提供しようという目的は達成されている。約210万円という価格に対する車格感や質感はあり、ユーザーの満足度は高い商品だ。
とはいえ、一方で価格なりの製造コストの削減は実感される。主要な車体構造部のスポット溶接の建て付け合わせには雑さが見えるし、外板パネルのパーティングラインにも粗さが見える。
シートの形状やドライビングポジションはよくできていて、後席の乗降性や居住性と積載性に不満はない。
エンジンは全般に少し荒っぽく、3000rpm付近で振動共振がハンドルとフロアに出る。製造コストとの兼ね合いか?
●水野和敏 ホンダ WR-V取材メモ
・東南アジア向けコンパクトカー「シティ」のプラットフォームを活用してインドネシアを拠点に開発し、インドの工場で生産されるコンパクトSUV
・安くていいクルマを提供するというコンセプトに基づいて、実際、コストダウンの形跡は各所に見えるのだが、室内や乗り味はしっかりと仕上げられている
・エンジンは3000rpm付近での振動がやや気になる。クランクシャフトの動バランスの問題だろう
●ホンダWR-V X
・全長:4325mm
・全幅:1790mm
・全高:1650mm
・ホイールベース:2650mm
・最低地上高:195mm
・最小回転半径:5.2m
・車両重量:1210kg
・エンジン:直列4気筒DOHC
・総排気量:1496cc
・最高出力:118ps/6600rpm
・最大トルク:14.5kgm/4300rpm
・モーター:―
・トランスミッション:CVT
・WLTCモード燃費:16.4km/L
・Fサスペンション:ストラット
・Rサスペンション:トーションビーム
・タイヤサイズ:215/60R16
・車両価格:209万8800円
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