燃費も内装の質感断然[新型フロンクス]!! でもWR-Vが勝っている点は!?

■やっぱ大事なのは走行性能っしょ!!

クルマは走ってなんぼ。結局乗り心地悪かったら意味ないっしょ!!
クルマは走ってなんぼ。結局乗り心地悪かったら意味ないっしょ!!

 エンジンは両車ともに直列4気筒1.5Lを搭載する。フロンクスの最高出力は前述の通り100馬力(6000回転)で、最大トルクは13.8kg-m(4400回転)だ。WR-Vは118馬力(6600回転)・14.5kg-m(4300回転)となる。

 エンジン性能の数値はWR-Vが高いが、2WDの車両重量はフロンクスが1070kg、WR-Vは1230kgと重い。この影響で加速性能はフロンクスに若干の余裕があって滑らかに感じる。

 そしてフロンクスはマイルドハイブリッドを搭載してボディも軽いため、WLTCモード燃費は2WDが19km/Lと良好だ。WR-V・Zの16.2km/Lよりも優れている。

 走行安定性の設定は両車ともに似ている。今のクルマらしく、後輪の接地性に重点を置いた。下り坂のカーブで危険を避ける場面でも挙動を乱しにくい。

 機敏に良く曲がって運転を楽しませるセッティングではないが、安心感が高く疲れにくい。

 この共通点を踏まえた上で両車を比べると、フロンクスは低重心でボディも軽く、運転感覚はSUVよりも5ドアハッチバックに近い。WR-Vはボディの重さと重心の高さを感じる。

 乗り心地は両車ともに街中を時速40km以下で走ると硬めに感じる。特にフロンクスは、燃費向上のために前輪の指定空気圧が250kPaと高く、路上の細かなデコボコを伝えやすい。その点でWR-Vは少し快適だ。

 特にベーシックなXは、タイヤサイズがZの17インチに対して16インチに抑えた。ステアリング操作に対する反応は穏やかだが、乗り心地も柔軟だ。

 ファブリックのシート生地も含めて、WR-Vではデザインは地味なものの、Xの快適性が注目される。

■結局ここが大事よ…..2台はおいくらなんでしょう!?!?

性能はよくわかったから、後は価格帯が気になるところ
性能はよくわかったから、後は価格帯が気になるところ

 価格はフロンクスの2WDが前述の通り254万1000円だが、19万円相当のカーナビが標準装着され、この金額を差し引くと235万円だ。

 WR-Vはルーフレールや上級の装飾を採用しないZが234万9600円だから、両車の価格は、実質的にほぼ同額に設定されている。

 その上で機能を比べると、フロンクスには、マイルドハイブリッド、ブラインドスポットモニター、電動パーキングブレーキなどが装着される。後から登場した車種とあって、WR-Vよりも買い得度を強めた。

 ただしボディはWR-Vが大きく、後席の足元空間と荷室容量にも余裕がある。

 従って、燃費性能、装備の充実度、内外装の上質感などを重視するならフロンクス、4名乗車時の居住性や荷物の積載性などSUVの実用性を大切に考えるならWR-Vという選び方が成り立つ。

 用途や好みに応じて選び分けたい。

【画像ギャラリー】確かに内装はフロンクス!! でもラゲッジはWR-Vじゃない!? 2台一挙に写真で比較してみよっ(13枚)画像ギャラリー

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