■コストも重量増も抑えるHEV技術
モーター駆動用電源は48Vだが、インバーターで昇圧して必要なパワーと電力の供給時間を確保する。60V以上では高電圧対策が必要となって高コストに繋がるからで、そのあたりのノウハウがこの特許の重要なポイントのひとつなのだ。
ただREのハイブリッドシステムを構築するだけでなく、コスト削減の対策も講じているところに、この特許の現実味とマツダの本気を感じる。もちろん、REスポーツにとってはコスト削減以上に大切かもしれない重量増を抑えるための重要な技術でもある。
今回の特許はほかにも多種多様な内容が入っているが、そのすべてをお伝えするのは難しい。
今はただ、この技術によって次世代のREスポーツはRX-7の正統的後継モデルになることが確定したことを喜びたい。発電専用のREが悪いわけではないし、それも新しい技術だが、やはりREのパワーで走る楽しみには変えられない。
ジャパンモビリティショーでのアイコニックSPに複雑な思いを抱いた皆さん、安心してください。ロータリーの咆哮、楽しめます! 登場は2026年か?
●マツダ RX-7後継スポーツ 予想スペック
・全長×全幅×全高:4180×1850×1150mm
・ホイールベース:2590mm
・車両重量:1350kg
・エンジン:830cc×2ローター+モーター
・システム出力:350ps
・トランスミッション:6MT/6AT
・駆動方式:FR+前輪モーター駆動
・登場時期:2026年
・予想価格:600万〜700万円
コメント
コメントの使い方EVモードでFFとして走れるRX-9。
通常時は四駆だったり、RE駆動と言ってもモーター介して動力伝えてるのは、気にしない事は可能です。
気になるのは重量配分。変速機をせっかく後ろに置いたのに、重いメインモーターはエンジン直結状態。
その上で前輪駆動用の別モーターまでフロントなのですから、車体が軽いほど前後均等配分は難しい(逆に重くていいならバッテリで幾らでも後ろ寄り可能だが、本末転倒だし…