夏が終われば、次のお楽しみはシルバーウィーク。愛車で各地へ出かけたいですよね! シルバーウィークのど真ん中に鎮座するのが「敬老の日」。この時期は高齢者のことを考えたいものだけど、一般的に頭(脳)の働きが鈍るのは65歳から(←マジか!)。クルマの運転に直結するから「どう鈍るのか?」と、「衰えの速度をゆるめる」方法を今のうちから知っておくのもアリだろう。
文:ベストカーWeb編集部/写真:Adobe Stock
■交通事故を起こす要因のひとつが「長年運転していることへの慣れ」
頭(脳)の働きや体の動きが一般的に鈍る傾向になるのが、65歳から。なんだか、そのトシからも快適で安全なドライブが続けられるのか、やや心配になりますよね。
でも、その「衰えの速度をゆるめられる」方法があるのです!
……と、その方法を取りあげる前に、「65歳以上の高齢ドライバーが交通事故を起こす要因(理由)」について、一般的に言われているのが次の3つだ。
■体の機能の低下
一般的に65歳以上の高齢者は、加齢とともに身体機能が低くなる。それゆえ、運転中、危険な状況になった時、とっさの動作や操作が遅れがちになる。若い頃のように、スムーズに体が動かないんですよね……。
■認知機能の低下
クルマの運転には「認知・判断・操作」が集約されている。高齢になると、注意力や瞬時の判断力が衰え、とっさの判断が遅れることもある。
■運転の慣れと自信
「少しトシをとったけど大丈夫!」と、長年運転していることへの慣れで、気づかぬうちに油断してしまうこともある。そんな時、事故を起こすケースは多い。
■「脳は使うほど鍛えられ、老化を遅らせられます」(脳神経内科専門医・塚本先生)
前項で取りあげた「高齢ドライバーが交通事故を起こす要因(理由)」。「なるほど」というものばかりで、身体機能の低下を含めて、すべて「脳」がからんでくるもの。脳と体の衰えは加齢からくるものなので、仕方ないという面もある……。
そんななか、こういう考えの人がいる。
「脳の老化(萎縮)は老化現象だから仕方がないとあきらめる必要はありません。脳は使えば使うほど鍛えられ、老化のスピードを遅らせることができます」
現在、東京医科大学茨城医療センターで脳神経疾患の専門診療に携わっている、脳神経内科専門医の塚本浩先生だ。
「脳を鍛える、脳を活性化させるドリルというものを継続的に行うことで脳の老化を食い止めることが期待できます」と、高齢者にとって希望が湧く話まで、専門医が語ってくれた!!
■誰にでもやってくる、75歳からの運転免許更新時の「認知機能検査」
前項で、塚本先生が「脳の老化を食い止めることが期待できます」と指しているのが、脳を活性化する「脳活ドリル」。
その「脳活ドリル」が掲載されている本を入手し、生活に取り入れるのは「脳や体の衰えの速度をゆるめる」方法として大いに有効だろう。
特に75歳以上の運転免許更新時には、解答するのが難しい「認知機能検査」が義務付けされているので(←人呼んで「75歳の大きな壁」)、「脳活ドリル」で普段から脳を鍛え、運転脳力を身につけたいもの。
高齢になっても「快適で安全なドライブ」を楽しみたい……ですからね!!
そして「脳活ドリル」が掲載されている本は、9月16日(月)の敬老の日に、ご両親や祖父母へのプレゼントとしても、最適な一冊になりそうだ!
別冊ベストカー
『運転免許認知機能検査 完全攻略本』
総合監修:塚本 浩(脳神経内科専門医)
定価1320円(本体1200円・税10%)
ISBN:978-4-06-535658-6
講談社ビーシー/講談社
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